バイト7連勤は違法でない! 法律解説&きついシフトの乗り越え方
「バイトの連勤がきつい……」としんどいながらも耐えている、そこのあなた! 疲れが溜まって正常な判断ができなくなっていませんか?
バイトの立場であっても法律によって休みの回数が定められています。あまりにも長い連勤は違法になる可能性が……。一体どのくらいの連勤がセーフ/アウトの境界線なのでしょうか?
この記事ではバイトの連勤に関するトピックを、以下の3つに分けて紹介していきます。ぜひ参考にしてください!
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【目次】
1. 連勤が違法になるボーダーライン
2. 連勤をなくしたいときの対処法
3. バイトの連勤がきついときの乗り越え方
4. さいごに
※なお、これから展開する説明は公開当時に施行されている法律に準じています。
バイトで連勤を強いられる人必見! 違法になるボーダーラインとは
まず、法律ではどのくらいの連勤が認められているのか、わかりやすく解説していきます。
▼労働基準法では原則週1回の休みを義務づけ▼
労働基準法第35条では、使用者(雇用主)は原則少なくとも週に1回の休みを労働者へ与えなければならない旨が定められています。
- 労働基準法第35条
使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも1回の休日を与えなければならない。
参考:e-Gov「労働基準法第35条」
「じゃあ7連勤は違法なんだ」と思う方もいるでしょう。実はそうとは言い切れません。
たとえば、あるアルバイターが日~土曜の一週間のうち、第1週目は日曜に休んだとします。その後、第2週目は火曜に休んだとすると8連勤したことになりますよね。この場合、日~土曜の間できちんと1回以上の休みを取っているため違法にはなりません。
参考:厚生労働省「労働基準法のあらまし」
▼例外で24連勤が上限になるケースもある▼
上で紹介した労働基準法第35条の次の項では、以下のような定めがあります。
- 労働基準法第35条2項
前項の規定は、4週間を通じ4日以上の休日を与える使用者については適用しない。
原則週1回の休みが必要ですが、例外として4週を通じて4日以上の休みを取っていれば問題ないということです。つまり、最大24連勤までは違法にならないということ。ただし、これはあくまでも理論上の話であり、労働者のことを思えば決して推奨されない働き方です。
また、こうしたシフトにするときは、4週間の起算日を就業規則などで明確にしておく必要があります。
▼7連勤すると一日に働けるのは5時間40分ほど▼
労働基準法第32条では「労働時間は週40時間を超えてはならない」という旨の定めがあります。
- 労働基準法第32条
使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について40時間を超えて、労働させてはならない。
参考:e-Gov「労働基準法第32条」
7連勤するとなれば、一日の平均労働時間を5時間40分ほどに抑えなければなりません。毎日6時間以上働いている状態で7連勤すると、原則違法になるということです。
とはいえ、週の労働時間が40時間を超えると、必ず違法になるわけではありません。36協定(※)を締結し労働基準監督署に届け出ている企業では、法定労働時間を超えて働くことができます。
(※)労働基準法第36条で定められている “労使協定” を指します。
ちなみに、休憩時間は労働時間に入りません。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
バイトの休憩時間も給料発生する?労働基準法を解説
また、労働時間の上限については下記の記事で詳しく解説しています。知らない人は、ぜひチェックしてくださいね。
バイトの労働時間は週40時間・日8時間が上限
退職や労働時間などバイト関連の法律を一挙解説
バイトの残業代が生じる条件と計算方法&未払い対策
バイト先で連勤をなくしたいときの対処法
連勤をなくしたいとき、どういった行動を取るべきか解説していきます。自分の状況に最も当てはまる手段を選んで、連勤地獄を脱出しましょう!
▼掛け持ちしているならシフトを減らそう▼
複数のバイトを掛け持ちしていると連勤してしまいがち。それぞれのバイト先では出勤しない日があっても、シフトをずらして掛け持ちしているため、毎日どこかで働いている状態になっていませんか?
きつい連勤によって疲労が蓄積される前に、それぞれのバイト先のシフトを調整して働き方を見直してみてください。
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バイトのスムーズなシフト変更・増減方法
▼「疲れが取れなくてきつい」と店長や上司に相談する▼
繁忙期や人手が足りないときに、店長から「申し訳ないけどこの日もシフトに入ってくれる?」と頼まれて連勤になった……ということもあるでしょう。店長の頼みを受けたい気持ちがあっても、疲れが取れずにきつい場合は以下のように相談してみましょう。
「大変申し訳ありません。その日シフトへ入ると○連勤になってしまいますので、ほかの方にお願いできないでしょうか?」
忙しい時期だと、店長は一人ひとりのシフトを把握できていないかもしれません。あなたが長期連勤になるとは知らず、声をかけているケースも考えられます。
無理して受け入れるのではなく、正直に話すことできつい連勤を回避できるきっかけになるでしょう。
上司に相談しても休ませてもらえない人には、こちらの記事を読んで対策を探ってください。
バイトを休めないという悩みを解決
▼ブラックバイトで休ませてくれないなら労働局に相談▼
バイト先から違法な連勤を強要され断っても受け入れてもらえない場合、各都道府県に設けられている労働局へ相談するという手もあります。相談内容によっては、労働基準関係の法令に基づいた指導を行ってくれるでしょう。
まずは、自分が働いている都道府県にある労働局のホームページを確認してください。各労働局のホームページには相談窓口の案内があります。相談を受け付けている時間帯や曜日を確認し、案内にそって窓口を利用しましょう。
▼バイトを辞めるのもひとつの選択肢▼
バイト先での連勤が辛いとき、退職もひとつの選択肢です。
連勤によって心身ともに弱っているときは、冷静な判断が難しいかもしれません。「自分が辞めると、ほかのスタッフに迷惑がかかってしまう……」と決断ができない人もいるでしょう。
しかし、連勤による疲労が蓄積した結果、死に至るケースがあるのも事実。あなたの身を守れるのは自分自身だけです。
疲れた体はゆっくり休める時間が必要。きついときはバイトを辞めて、休息をとってください。
こちらもチェック!
バイトを辞めさせてくれないときに確認したい法律
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バイトの連勤がきついときの乗り越え方
「連勤のシフトできついけどバイトをがんばりたい」という人は、以下の方法でリフレッシュして乗り越えていきましょう!
▼音楽を聴く▼
連勤によるストレスが溜まってきたら、好きな音楽を聴いて気分を変えましょう。ゆったりした曲を聴いてリラックスしたり、テンションがあがる歌で気持ちを切り替えたりすれば、ストレスが発散できるのではないでしょうか。
▼好きな食べ物でパワーチャージ▼
食べ物は、体を動かすパワーの源。おいしいものを食べて、バイトをがんばっている自分へご褒美をあげましょう。「今日の勤務が終わったらケーキを食べよう!」など、がんばったあとの楽しみつくれば、あっという間に時間が過ぎるかもしれません。
▼体を動かしてみる▼
体を動かして汗を流すとスッキリした気分になれるのではないでしょうか。適度に運動することでストレスが解消されます。
ただし、しばらく疲れが引かないほど運動すると、バイトに遅刻するなどの失敗を招く可能性があります。無理をしない範囲で体を動かし、リフレッシュしてください。運動不足の方は、まずストレッチから始めてみては?
さいごに
法律に則った連勤のボーダーラインや、連勤をなくすための対処方法、きついシフトの乗り越え方を紹介してきました。いかがでしたか?
掛け持ちしている場合や、ブラックバイトで長期の連勤を強いられている人は、無理して働くべきではないでしょう。過労やストレスで体が壊れる前に、シフトを減らして休みを設けてください。ひどい場合は各都道府県に設置されている労働局へ相談する、退職を検討するといった対処が必要です。
今のバイト先は違法な働かせ方をしていないか、自分の働き方が間違っていないか、振り返ってみてくださいね。
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連勤には慣れているから……という方でも、どうしてもバイトに行くのがつらい日はありませんか? 以下のコラムを読めば、つらい気持ちをやわらげる方法についてさらに詳しくなれます。しっかり対処しておきましょう!