金融、証券分野における仕事内容を紹介

証券外務員とは、証券会社や銀行、保険会社などで証券業務に関わる専門家のことです。
例えば、証券会社の仕事内容としては、自社の資金で株式や債券を売買したり、投資家の依頼を受けて投資信託などの商品を売買します。投資家の資産運用のアドバイスに乗ったり、営業活動を行い、投資のお手伝いをするのが仕事です。
証券外務員は、お金の取引に関わるため、投資家保護の観点から、専門知識をもとに法律などを守って、公正で健全な取引をすることが求められています。そのため、証券外務員になるには、公的な資格が設けられています。資格試験に臨むのは、証券業務や金融機関への就職を検討する人のほかに、株に興味がある方の受験も増えているようです。

証券外務員になるには、証券外務員の資格が必要です。証券業務を行う場合は、銀行や証券会社や保険会社など、どの企業でも必須となります。資格には一種と二種の2つがあり、どなたでも受験可能です。定められた金融機関などに所属する場合は、一般の資格試験とは別に特別会員資格があります。
お客様の資産運用について商品をお勧めする立場にあるので、情報収集は欠かせません。あらゆる情報と専門知識を頼りにお客様にアドバイスしたり、商品の提案を行いますので、市場動向の研究など常日頃からの努力が求められます。
情報を集めて分析するといったことが得意な人にはピッタリの仕事です。

日本証券業協会

アクチュアリーとは、保険商品を作るために欠かせない専門職です。
生命保険や損害保険は、普段から掛け金を払っておくことで、いざというときにトラブルなどをカバーしてくれるものですが、事故や病気などは、いつ、どこで、どのくらいの頻度で起こるのか、誰にも分かりません。アクチュアリーはこのような不確定な事象を確率や統計を用いて算出、財政の確保や制度として破綻しないかをチェックして、適正に機能する保険商品を作り上げていきます。ほかに年金数理業務などにも関わります。
主に、保険を取り扱う保険会社や信託銀行のほか、官公庁や監査法人で活躍するアクチュアリーも存在します。ほとんどが、実務に就きながら勉強し、資格を得ています。
日本では、日本アクチュアリー会が実施する試験の合格者だけをアクチュアリーと呼びます。

アクチュアリーになるには、日本アクチュアリー会が行う試験に受からなければなりません。この試験は、一次と二次があり、全部で7科目に受かると資格が認定されますが、難易度が高く、実務を続けながら何年もかけて取得することが多いようです。
この仕事は数字を取り扱うため、数字に強く、数学や会計などを専門的に学んだ方は有利でしょう。実際に統計学などを専攻・研究した経験がある場合や、数字に強かったという理由でこの道に進む人は多いようです。
数理の専門職として広く活躍できる一方で、あらゆる可能性を事細かに分析し、数字に起こしていくという業務はとても神経を使います。コツコツと物事を積み上げていける人に向いている仕事です。

日本アクチュアリー会

銀行員とは、銀行で働く行員のことです。
全国で広域展開している都市銀行と各地域に根付いて業務を行う地方銀行があり、その中で銀行員はさまざまな業務を行っています。一番一般的なのが、預金の引き出しや預け入れなどを行うための窓口業務ですが、その後ろには出入金処理を行うスタッフなどがおり、チームになって業務を行っています。また為替や債券の売買業務、営業担当者などもおり、ひとくちに銀行員といっても業務はさまざまです。
入社後は、支店に配属され実務を学びます。窓口でお客さまに対応するほか、様々な業務を一通り行うことが多いようです。関連業務についての研修なども頻繁に行われます。ボーナス時期などは非常に忙しくなります。
担当業務によって、ファイナンシャルプランナーなど様々な資格を取得し、業務に活かす場合があります。
その安定性や待遇のよさなどで、昔から今まで就職先として人気が高い職種の一つといえます。

銀行員になるには、各銀行の採用試験をクリアすると職に就くことができます。安定して人気の職種であるため、競争率は高く、相応の準備を持って試験に臨む必要があります。一般的には、大学等で経済や経営、法学などを学んだ人が仕事に就く場合が多いようです。
人のお金を預かるため、責任感がある人、物事を慎重かつ正確に行える人が求められます。またお客さまの前に立つことも多く、様々なお客さまに笑顔で対応できる人、対処能力が高い人は向いているといえるでしょう。身なりや立ち居振る舞いが丁寧であること、清潔感があることも重要なポイントです。
金融関係は、法律が業務に深く関連してきますので、世の中の動向にも常に気を配り、必要に応じて学ぶことも大切です。

全国銀行協会

証券アナリストとは、証券投資に関するスペシャリストです。
高度な専門知識と分析技術で市場分析や投資価値の評価や、投資に関するアドバイスを行います。 活躍の場としては、証券会社や信託銀行、投資信託会社などが挙げられます。最近では証券会社の調査部門で調査業務に従事するなど、業務の専門化も進んでいるようです。
トップアナリストと呼ばれる人たちは、社会的地位も高く、高収入を得ていると言われます。また一般的な証券アナリストも、業績によりますが、高収入である場合が多いようです。

証券アナリストになるには、証券会社や投資顧問会社などに就職するのが一般的です。
証券アナリストを名乗るために特別な資格は不要ですが、日本証券アナリスト協会では、証券アナリストの資格試験を行っています。これは実務経験を問わず参加できるため、証券アナリストを目指す学生の受験も多いようです。資格試験には講習の受講が義務付けられているため、実際の業務イメージもつかみたいという場合に受験するのもよいでしょう。
投資に関わるため、分析やアドバイスが上手くいった場合には当然評価されますが、上手くいかなかった場合はお客さまからシビアなコメントを頂く場合もあり、精神的にタフである必要があります。多くの情報をもとに分析や評価を行うため、論理的に物事を考えられる人、判断力に優れた人に向いた仕事です。また投資には大きなお金が動くため、発言が重要な意味を持ちます。従って、判断をする前の慎重さも必要な要素です。

日本証券アナリスト協会

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