マーケティング担当者とは、自社の製品やサービスを販売するための戦略を立てて実行する人のことで、マーケターとも呼ばれます。
マーケティング担当者の業務は、市場調査、顧客向けのWebサイトやカタログの制作、セミナー開催、顧客へのヒアリングや開発へのフィードバックなど多岐に渡ります。顧客や社内の製品企画担当やエンジニア、営業担当など、実に多くの人たちと関わって仕事をするのがマーケティング担当者です。
マーケティング担当者は、製品やサービスの開発プランに合わせて年間のマーケティング計画を練ります。製品発売前のPRから、製品発表にあわせた広告やメディア露出、セミナーなどのイベント開催、発売後の顧客のフォローアップ施策などを計画に含め、順次実行していきます。
活躍の場としては、製品メーカーや各種サービスの運営企業などが挙げられます。
マーケティング担当者になるには、特別な資格は必要ありません。多くは企業へ入社した後に実務経験を積みながらスキルを身につけます。
マーケティング担当者には、製品についての理解はもちろん、コミュニケーションスキルや交渉力、情報収集力、提案力など多くの要素が求められます。社内のあらゆる部署と関わるための調整力や、カタログや広告を作るためのライティング能力も必要です。
製品やサービスと顧客を結びつける大切な仕事です。製品が世の中に出て、多くの人の支持を得たときには、大きな喜びを感じられるでしょう。
社団法人日本マーケティング協会
プロダクトマネージャーとは、ソフトウェア製品の責任者のことです。新製品を生み出す場合もありますし、既存製品について新機能を追加するなどして製品を成長させていく役割があります。例えば、既存製品の場合であれば、バージョンアップ内容を企画、決定し、その内容にあわせて開発を指揮するのがプロダクトマネージャーの仕事です。
製品やサービスの方向性を決める重要な役割をもっているため、プロダクトマネージャーには、ユーザーのニーズを的確に把握し、現状課題を冷静に分析するスキルが求められます。ユーザーの声を聞くために、ヒアリングを行ったり、製品の責任者として、導入検討企業に対して説明を行うなど、社内外で業務を行います。
就職先としては、主にソフトウェアの開発メーカーが挙げられます。
プロダクトマネージャーになるには、技術的なスキルはあると有利ですが、顧客の立場に立って物事を考えられることが大事であり、必須ではありません。
誰よりも製品の可能性を信じ、さらなる成長に向けて努力し続けるのがプロダクトマネージャーですので、製品に対する信頼や愛情も必要です。
仕事上の裁量はとても大きいため、プレッシャーが伴う仕事です。自分の意思をしっかりと持ち、さまざまな判断を明確に行うことが求められます。
プレッシャーに耐えられるタフな精神力と製品やサービス開発に高い意欲を持った人に向いた仕事です。自分が手がけた製品やサービスが多くの人に認められたときには大きな充実感を得られるでしょう。
特にありません。
リサーチアナリストとは、自ら取材などを行って収集した情報をもとに、クライアントの要望に応じて情報を分析し、課題を抽出したり、その解決策や具体案をアドバイスする人のことです。
リサーチアナリストの多くは自分の専門分野を持っており、それがリサーチアナリストとして活躍する際の武器となります。
業務としては、まず国内外を問わず様々な国に出向き、専門分野を中心とする関係企業や研究者のもとを訪れ、ヒアリングを行います。また企業の財務報告書から財務内容を分析します。それらをとりまとめ、業界動向を分析したり、市場予測を立てます。
就職先は、主に調査会社となります。
リサーチアナリストになるには、必要な免許はありませんが、大学や大学院などで、情報技術や統計、分析などを学んでいると実務上、役立つでしょう。
情報を蓄積するのが重要な仕事の一つですので、積極的に動き回り、情報収集を行うバイタリティが求められます。情報収集で培ったコミュニティが財産になるため、人とのコミュニケーションが好きな人でないと務まらないでしょう。また分析結果を自分の言葉で論理的に説得力のある表現で説明することが求められます。
物事を深く知りたいという知識欲、探究心が業務の質に繋がりますので、これらの素養を持った人にはピッタリの仕事といえるでしょう。
社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会
SEMコンサルタントとは、顧客のWebサイトへの集客を、検索エンジンを活用することで後押しする専門家のことです。
SEMコンサルタントはまず顧客サイトについて分析を行い、課題がどこにあるか、改善点を探ります。その上で、顧客サイトが検索エンジンに検索されやすいように施策を行ったり、検索エンジンのユーザー向けに広告を表示するリスティング広告を活用して、インターネットユーザーを顧客サイトへ誘導する仕組みを作ります。なお、SEMはサーチエンジンマーケティングの略称です。
仕事先としては、WebコンサルティングやWeb制作会社、インターネット系の広告代理店などになります。
SEMコンサルタントになるには、Web制作の基本的な知識があり、その上で検索エンジンの技術動向に詳しいことが求められます。自分自身でリスティング広告などを運用した経験があると大いに役立つでしょう。
客観的なデータ分析に基づいた提案が求められる仕事です。高度な分析力があり、割り出したデータをもとに有効な戦略を立てる戦略立案能力や提案力が必要です。論理的思考を持ち、探究心がある人に向いた仕事といえます。集客が出来るか否かが指標となり自分の仕事が明確な数字に表れるため、結果が出ないときは苦しいですが、結果が出たときには充足感を得られるでしょう。
社団法人 全日本SEO協会 一般社団法人 インターネット広告協会
覆面調査員（ミステリーショッパー）とは、普通のお客様のように振舞いながら、お店の営業実態をチェック、報告する人のことです。
覆面調査員は、調査会社に登録し、必要に応じて仕事を行います。調査の主な依頼主は、飲食店や美容サロン、洋服ショップなどを経営する企業です。自分たちの店舗経営の改善を図るために、調査会社に覆面調査を依頼し、報告書を受け取り、店舗運営の改善や課題抽出を行います。調査員の多くは、店舗にとってお客様となり得る人たちなので、その生の声を活かしたいという考えがあるようです。
覆面調査員（ミステリーショッパー）になるには、覆面調査を行う会社に登録し、仕事があるときに業務を行うことになります。本業として生計を立てるのは難しいため、副業やアルバイトの感覚で行うとよいでしょう。 多くの仕事は、調査を行うと謝礼やポイントがもらえます。自分の好きなお店の改善に参加できたり、高級店で安く食事が出来るなどのメリットがあります。ただし一部では、単なる商品の割引を調査の名を借りて仕事のように見せかけるケースもあり、注意が必要です。 調査を行うためには、冷静な観察力と消費者としての視点が不可欠です。またチェックしたことを文章に起こし、報告書にまとめることになりますので、文章を書くのが苦手でない人のほうが向いているでしょう。
日本サービスマナー協会 覆面モニターに参加登録
販促企画担当者とは、主に各種メーカーで商品の販売促進を担う人を指します。
具体的には、消費者向けの施策としては、商品にノベルティをつけたり、店舗でのキャンペーン実施や試供品の配布など、商品を手にとってもらうためのきっかけづくりを行い、売り上げ向上を目指します。またスーパーなどの店舗の協力を得て、店内をディスプレイしたり、実演販売を行います。
代理店やパートナー企業向けには、売り上げに応じたキックバックやプレゼント企画を実施します。また社内の営業マンのモチベーション向上のためにインセンティブを用意するなど、多方面から売り上げを上げるための施策を打つのが販促企画担当者です。主には、販促計画を立てて、イベント会社などを使って、計画を実行します。
就職先としては、食品や化粧品、日用雑貨などのメーカーが挙げられます。
販促企画担当者になるには、特に資格などは必要ありません。各種メーカーに入社し、販促企画部門に所属することで職に就きます。
エンドユーザーの購買意欲を盛り立てる一方で、売る側のモチベーションも上げるという販促の仕事は、戦略とアイデアが求められます。実務では、外部の会社を使ってイベントを行うことも多く、マネージメント能力も必要です。
結果や反応が数字に表れるため、プレッシャーもありますが、成功したときの充実感はとても大きい仕事といえます。
日本販売促進協会
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