バイトにも販促機会! 小売業の醍醐味を味わえる「miniピアゴ」で働こう
[代表取締役]伊藤 徹(いとう・とおる)
[創業]2006年1月
[本社所在地]神奈川県横浜市神奈川区入江2-18 ユニー大口ビル202
[アクセス]JR横浜線 大口駅から徒歩1分
[本店所在地]愛知県稲沢市天池五反田町1
[アクセス]名鉄名古屋本線 国府宮駅からバス
東京・神奈川を中心に約80店を展開する “都市型ミニスーパー”。ユニー・ファミリーマートホールディングスのグループ企業である、株式会社99イチバが運営する。高齢化や単身世帯の増加、女性の社会進出といった変化に対して“個食・小食化ニーズ”を読み取り、使い切りパックを中心とした新鮮な食料品や日用品を取り揃えている。
miniピアゴ 南品川5丁目店(取材場所)
[所在地]東京都品川区南品川5-3-29
[アクセス]京急本線 青物横丁駅から徒歩10分
※内容はすべて取材当時のものとなります。
コンビニと食品スーパーを足して2で割ったような「生鮮コンビニ」が都市部近郊に現れ、数年が経ちました。野菜・精肉・鮮魚といった生鮮食品を小分けにして販売することで、買い物の頻度が少ない単身者や少人数世帯のニーズに合致。筆者も “第2の冷蔵庫” として、日常的に活用しています。
今回、Career Groove編集部が出向いた「miniピアゴ」も、成長を遂げるそんな小売業態のひとつ。価格と品質のバランスを追求したプライベートブランド「StyleONE(スタイルワン)」が充実しています。
ご登場いただいたのは、miniピアゴ歴10年を誇るベテランパートの丹羽ユリ子さんと、バイトスタッフから社員に昇格した新米店長・中村理沙さん。後日、本社運営部チーフマネージャー・有賀正和さんの元にも訪れ、miniピアゴでの仕事を語るうえでさまざまな補足をいただきました。
話を聞いて見えてきたのは、アルバイトに販促のチャンスを与えて店の運営に当事者意識を持ってもらう、miniピアゴならではの取り組み。「売上アップに貢献しつつ、小売業の醍醐味を味わえる」という有賀さんの言葉の真意とは?
miniピアゴバイトの基本動作は「レジ打ち」&「前出し」
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――本日はよろしくお願いします! 簡単に自己紹介をお願いできますか?
丹羽 この南品川5丁目店で、かれこれ10年ほど働いています。知り合いから「手伝ってほしい」と頼まれて、最初は週2のペースから始めました。
仕事内容はレジや品出しをしながら行う “接客” がメインですかね。でもそれだけじゃなくて、在庫管理・発注や経理も担当しています。店のバックステージに関する業務にも積極的に携わらせてもらって。
中村 私は丹羽さんのようなベテランのパートさんに助けられている店長です(笑)。ふだんは汐留・田町・広尾駅の近くにあるminiピアゴで働いていて、主にヒト・モノ・カネの管理をしています。
最初はアルバイトスタッフとして入社し、昨年(2018年)1月から社員になりました。この仕事は高校生の時に3年間働いていた、コンビニバイトの経験が活きていると感じることがあります。
――ベテランのパートスタッフと初々しい店長の組み合わせ、心強いですね! miniピアゴで働き始めたら、まずどんな仕事から任されるんでしょうか?
丹羽 レジ打ちを中心に覚えていただきます。ひとつずつ、簡単な作業から。早朝に入ってたら “パンの品出し” とか、時間帯によって特徴的な仕事があるのでそちらを中心に。
――シフトの種類はいくつあって、それぞれどのような仕事をメインに行うのでしょう?
- シフトの種類 / 本社運営部チーフマネージャー・有賀正和さんによる補足
●早朝番=6:00~9:00
●昼 番=9:00~17:00
●夕方番=17:00~22:00
●夜 番=22:00~翌朝6:00
※店によって異なるため、応募の際に要確認
中村 早朝は朝ごはんを買いに、夕方は晩ごはんを準備するお客様が次から次に訪れ、スタッフはレジ打ちで手いっぱいになります。いわゆるピークタイムですね。夜以降は納品がたくさん来る時間帯なので、それを片づける作業が必然的に多くなります。来店客・納品数そこそこの昼番に入っているスタッフは「発注」を覚える機会も。
丹羽 いずれにしても、すべての基本動作は “レジ” なんですよね。最初から経験やセンスが問われる難しい仕事はさせていません。習熟度を拝見して、余裕が出てきたら「次はこれを覚えていきましょう」と教えていきます。
中村 私、空いている時間があったら商品の「前出し」にこだわっていました。早朝シフトに入った時、夜のうちに売れた商品があると棚の前方がスカスカになっていることがあるんです。奥にある在庫を前に出して、倒れている商品があったらきれいに並べ直して。すべての棚に対してきっちりやり切ると、店内が明るくなったような気がするんですよね!
丹羽 私も店内を移動するついでによく「前出し」してます。「いま、こんな商品が売れているんだなぁ」と新たな発見がありますし、お客様との会話のきっかけになりますよね!
中村 コンビニのように、公共料金の収納代行・宅配便の受け渡し・各種チケットの発券といった煩雑な業務はありませんし、食品スーパーのような野菜・鮮魚・精肉の加工作業も生じませんので、「販売」に専念できる点も魅力のひとつかもしれません。
――できることから一歩ずつ、ステップを踏みながら成長していける環境が整っているんですね! では次に、この仕事のやりがいや楽しさについてお聞きしていきます。
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競合他社に負けない! miniピアゴ販売バイトの接客力
――miniピアゴのお客様にはどのような方が多いですか?
中村 立地によりますね。たとえば今日訪問した印象だと、この南品川5丁目店には近所にお住まいのご年配女性が多そうです。でも、私がふだん働いている東新橋2丁目店にはサラリーマンや外国人観光客が数多くいらっしゃいます。汐留のイタリア街にあるからかな。
丹羽 そうなんですね。私はこの店のお客様と会話するのがすごく楽しいんですよ! 日々挨拶を交わして顔見知りになると、買い物中にお問い合わせやご要望をいただくことも。そんなことを繰り返すうちに仲良くなって、個人的な話をお聞きすることもあります。
中村 すごくアットホームなお店なんですね!
丹羽 うちはご年配のお客様が多いから、しばらくお顔が見えない方に対しては「体調を崩されたのかな」と心配になります。次に顔を出してくださった時に「しばらく見なかったけどお元気でした?」とお声がけすると、「入院していて」「具合が悪かったの」と近況報告会になることもあって。「体に気をつけて、また顔見せてね」ってお伝えすると、みなさん笑顔になる。他愛のないやり取りですけど、私にはエネルギーになるんですよね。
――気にかけてもらえたらお客様もきっとうれしいですよ! 丹羽さんの接客は地域のセーフティーネットですね。
中村 こんなパートさんがいてくれたら、社員も本当に心強いです!
丹羽 でも近所にminiピアゴと似た業態の店ができた時は、お客さんがそちらに流れたんですよ。本部の方も「売上が20万落ちる」と予想してたんですけど、私は「それほど持っていかれることはない」と踏んでいて。
――その “読み” の根拠は?
丹羽 店についてくれたご常連がそう簡単に離れることはない、と感じたからでしょうか。買い物だけじゃなくて、我々スタッフと話がしたくて店にいらっしゃるお客様の存在を信じられたんですよね。
中村 そっか、丹羽さんをはじめとするスタッフのみなさんが客離れの抑止力になってたんですね。
丹羽 最初のうちは15万くらい落ちました。でも徐々に戻ってきて、今ではその店ができる前と同じ水準か、少しのマイナスで推移するようになって。「日ごろからお客様と密にコミュニケーションを取っていてよかった」と思いました。
――ふだんの接客が “結果” につながった、うれしい瞬間ですね!
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棚の良し悪しが売上に直結するminiピアゴのバイト
――中村さんも、miniピアゴでの仕事を通じてやりがいを感じたエピソードをお持ちですか?
中村 商品の並べ方ひとつで売れ行きが変わることを実感してからは、特にこだわっています。昔、「新商品」というカテゴリーのなかで “ポテトチップス” と “チョコレート” を隣り合わせて置いていたんですけど、全然売れなくて。でもポテチはポテチ、チョコはチョコと商品ジャンルを揃えて並べるようにしたら、新旧が比較できるのか、新商品を手に取るお客様が格段に増えて。
――へぇ! 面白いですね。
丹羽 ひとつの商品を2~3列に並べるのも、効果的だと言われています。“フェイス” を広く取る……というんですけど。あとは高さを揃えたり隙間をなくしたり、売り場をきれいに見せる創意工夫をすると商品の売れ行きにつながるようです。
――そうした創意工夫は自ら学んでいくんですか? それとも本部から方針が伝えられるんですか?
中村 まず自分で試行錯誤してみますね。ご覧になった社員の方から「この商品はこう配置した方が出るよ」とアドバイスをいただくこともあるんですよ。とても勉強になりますね。
――バイトスタッフが棚づくりを行うケースを教えてください!(後日、本社の有賀さんにお聞きしました)
有賀 お菓子、加工食品、ドリンク、冷蔵を要しあまり日持ちしない “日配食品”(乳製品や納豆など)は、すべて棚割りが本部から配信されます。まずはそちらに合わせて売り場をつくってもらえば大丈夫です。
販促商品(マーチャンダイジング:MD)をはじめとする陳列に関しても、本部から棚割りをお送りしています。が、使える什器の数や配置は店舗ごとに異なるため、ベテランのパートスタッフや現場社員が担当するケースが多いですね。
――新人のアルバイトさんが担当することもあるんでしょうか?
有賀 いきなりお任せして放置する……なんてことはないのでご安心ください。新人スタッフの習熟度に合わせながら進めるようにしています。ベテランになると、商品の発注に関わってもらうこともありますよ。
――入ってからどれくらいで発注業務を任されるようになるんでしょうか?
有賀 週4~5回シフトに入っているとだいたい3~4ヵ月経つころには要領を得ます。「基本動作をしっかり行えるようになったし、そろそろ発注をやってもらおうか」と現場の責任者が判断したら、お声がけするケースが多いですね。スタッフの意欲にお任せするので無理強いはしませんが、ぜひ柔軟に取り組んでいただき、“棚の良し悪しが売上に直結する” 小売り業の醍醐味を味わってみてください!
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スタッフリーダー制度で昇給も望めるminiピアゴでのバイト
――現役のスタッフとして、どのようなバイトやパートさんと一緒に働きたいですか?
中村 明るく元気がよくて、コミュニケーションが取れる方だとうれしいです!
丹羽 本当に、それに尽きますよね。
――必ず行う質問事項があれば教えてください。
中村 志望動機は必ず聞いていますが、この仕事に対する興味・関心がある人を雇いたいですよね。その方が飲み込みだって早いし楽しく働けます。経験の有無は問わないので、「都市型スーパーや生鮮コンビニってどんなところ?」と好奇心や意欲を持っている方に来ていただきたいです。
あとはシフトが合うかどうかですね。「平日に週5日働きたい」という希望の方が応募してくださったけど、この店で不足しているのは「土日」ってケースもありますから。ただその場合でもお会いして、近隣の店舗で働けるかどうかを確認しています。他の店でも大丈夫なら、そちらに新人スタッフを送り込む。
――miniピアゴのバイト現場で働いているスタッフには、どんな人が多いですか?
中村 女性が7割と聞いています。年齢層は幅広く、パートタイムでの勤務を希望される方が多いですね。
丹羽 総じて皆さん、接しやすい方が多いですよ。
中村 同じ人と一緒のシフトに入るケースが多いので、“相棒” と最初のうちに信頼関係さえ築ければ働きやすいのかもしれませんね。
――シフトが固定される傾向があるんですね?
中村 基本的には固定されていますが、休みたい場合は申請していただいてかまいません。
――規模にもよるんでしょうけど、店は何人で回すんですか?
中村 時間帯に関係なく、一時間あたり2~3人で回しています。24時間営業の店も多いですが、深夜の “ワンオペ” はさせていません。最低でも2人は配置するようにしていますね。
――昇給・昇格制度はありますか?
中村 丹羽さんのように、できる作業が増えて周りから頼られている人には「“スタッフリーダー” 制度に立候補してみませんか?」とお声がけするようにしています。
丹羽 時給もアップしますよ! 私は「やってみませんか?」とお誘いいただいて、リーダーを目指す人たちに向けたトレーニングや研修を受けました。テストを受けて、合格したらリーダーです。
――バイトスタッフにある程度の権限を与えて、店の運営に当事者意識を持たせるのはよい取り組みですね!
丹羽 そうですね。スタッフリーダーになってから、この店をより大切に感じるようになりました。一人でも多くのお客様と信頼関係を築いて、売上にも貢献できたらよいですね。
――ありがとうございました!
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取材・文・撮影 / 岡山朋代