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パート・アルバイトの雇用形態の種類と現状

パート・アルバイトのメリットとは?

アルバイト・バイトやパートタイムなどの非正規雇用の労働者のメリットとしては、自身の都合・予定に合わせて労働をおこなう時間や期間を調整することができることがあげられます。

学業が本分である学生(高校生・大学生・短大生・専門学校生)のアルバイトや、子育てや家事など忙しい主婦(主夫)のパートタイムだけでなく、昼間は正社員として働いているサラリーマンが副業や兼業をおこなう場合に適しています(但し正規雇用を行っている企業では正社員に対して副業を禁止しているところが多いです)。

俳優を夢見る劇団員や、大スターを目指すミュージシャンの卵など、芸のレッスンやスタジオでの練習の時間を確保しながら、夢を追いながら時間の融通の利くバイトで生計を立てている場合も多々あります。また、終身雇用・年功序列の日本的正規雇用に比べ、アルバイト・バイトやパート、派遣社員などの非正規雇用では、多くの仕事・労働・職場環境に触れて多種多様な経験を積むことが出来ると考えられます。

その他のアルバイトのメリットとしては、アメリカなどと違って解雇に厳しい制限のある正社員に比べ、有期雇用である非正規雇用では、期間満了での契約更新を行わない選択肢があるため(雇止めには別途制限があります)、採用の面接・資格などで厳しい審査がされなく採用されやすい点が挙げられます。

パート・アルバイトのデメリットとは?

パートタイムやアルバイト、契約社員、派遣社員などの非正規雇用の最大のデメリットは正社員に比べて時間当たり賃金が安い場合が多いことです。

単純な時間単位の時給だけでなく、賞与や退職金などの面でも企業側の社内規定などによって大幅に正社員と待遇に差がつく場合が多く、生涯賃金を比較したときに億単位で違いがでてくる調査結果もあります。

特に1年未満の有期雇用であるので契約更新により総勤続年数が増えている状況で、仕事の能力があがり成果が上がったとしても、賃金の昇給があるケースは少なくなります。

正社員には定期昇給や年功序列での昇給、昇格にともなう役職手当などある場合がありますが、非正規雇用にはその全てがないケースが多いです。また、非正規雇用の場合、自分のスキルアップに関しては企業から投資を受けるケースが少なく、自分自身で自己投資を行わなければ契約解除や次の仕事が見つからない可能性もでてきます。

また、雇用形態が有期雇用(短期間契約)であるために、将来のキャリアプランや人生設計が不安定になりやすいです。30歳代までの若いあいだは比較的雇用の確保は容易ではあるが、中年を超えたあたりから仕事自体がなくなり老後の展望が開けなくなる可能性があります。

他にはアルバイト・バイトなど非正規雇用だと住宅ローンや自動車ローンの借り入れやクレジットカードをつくる時に金融機関等の信用を受けにくいデメリットがあります。

パート・アルバイトを使うメリットについて

パートタイムやアルバイト、契約社員、派遣社員を使う企業側の最大のメリットは人員調整と賃金抑制です。

日本では正社員に対する解雇制限が非常に厳しく、現実的には会社が倒産の可能性や大幅な業績悪化がある状態か、労働者側に重大な過失がなければ解雇をすることが非常に難しいのですが、有期雇用の非正規社員であれば、企業活動に応じた需要や収益の変化に対応した人員調整をおこない雇用の増加や削減をおこないやすいのが企業側のメリットです。

継続的な業績の拡大が見込まれれば正社員の雇用を増やすことができますが、一時的な好景気(需要の拡大)時は契約社員や派遣社員の増加で対応すれば、景気の後退が来たときに有期雇用の契約更新を止めることで(雇止め)、労働コストの変動経費化ができ収益減少を一定程度に食い止めることが可能となります。

アメリカでは正社員であっても労働者をレイオフ(一時的な解雇)することが企業側に認められており労働法制の違いが見て取れます。また、賃金についても、アルバイト・バイトのデメリット=企業側のメリットであり、企業としては、正社員に比べて時間当たりの賃金を安く済ませることが目的となっています。

企業が考える賃金とは、実際に支払われる給与のほかに、社会保険料の会社負担分や福利厚生(通勤交通費や有給休暇、住宅手当など)やボーナスなどの賞与、スキルアップの研修費用、通常の退職金、希望退職者や解雇者に対する割増退職金なども含まれるために、相当程度のメリットがあると考えられます。

パート・アルバイトを使うデメリットについて

企業が非正規雇用(パートタイムやアルバイト・バイト)を使うことによるデメリットは、技術や知識・ノウハウなどを労働者間や社内で蓄積しづらい点があげられます。

製造業では俗にいう熟練工や匠や職人といわれる高技術を持った社員が、有期雇用であるために継続的に社内に抱えにくくなっています。

サービス業でも、知識や経験に裏打ちされたノウハウを習得しているベテラン社員が育ちにくく、クレーム処理やレアなケースに直面した時に対応が苦慮されます。

特に非正規雇用の中でも派遣社員は、企業の直接雇用でなく社外(派遣元)の人間であるために、業務での情報交換やノウハウの伝達がうまくいかない場合があります。また、正社員と比べてパートタイムやアルバイト、契約社員では会社に対する忠誠度や責任感が低いケースがあります。

ただし、これは終身雇用で雇用が安定していて、かつ年功序列で将来の昇給や昇格が見えている正社員に比べて、非正社員は長くても1年契約でかつ昇給や昇格が見込めないためであり、むしろ会社に対する忠誠度や責任感を求めることがミスマッチといえるのではないでしょうか。

外食企業などでは、アルバイトに仕事に対する責任を持たせるために仕事の権限の委譲をしたり、アルバイト同士の仲間意識を強めて忠誠心でなく一体感を高める努力を行っている会社もあります。

お祝いポイントとは?
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