きついと感じた事、苦労話
学生の頃に、とある居酒屋チェーン店でバイトをしておりました。学校からは割りと近い位置にあったのですが、自宅からは遠く、毎日疲れて友達の下宿にお世話になっておりました。仕事は専ら皿洗い一筋。一日500~600枚、休日前は1000枚近く洗っていました。
4時の回転時からですから洗い続けていると次第に握力がなくなり、休憩時は箸を持つことすらできませんでした。一日のバイトを終えると自宅に帰る元気もなく、近くの友達の下宿を渡り歩いて、一ヶ月は家にも帰らず学校にも行かずという生活をしている時もありました。今となってはいい思い出です。また皿洗いは自他共に認めるほどの速さを誇れるようにもなりました。
一緒に働く仲間
先輩にはとても面倒見のいい方がいらして、いつも何かに付けてフォローして頂きました。店長から怒鳴られたときは間を取り持って頂き、何事も無かったように取り計らって頂き、時には泊めていただいたこともありました。あの時の先輩の一言一言にが励みになり辛い皿洗いも一年ですが続けることができました。今、どうされているのかはわかりませんが、元気にご活躍にされている事を切に願って止みません。
お客さん
皿を洗いながらのぞき窓からお客さんの様子が手に取るように見えました。ある時とても機嫌の良いお客さんがお一人で入ってきて、店のカウンター係を捕まえては「これ、上げるよ。」と何やらチッケトらしきものを配っていました。店長をはじめそのお客さんをいぶかしげに皆対応していたのですが、ひとりの店員が「これ、馬券じゃん。」とつぶやき急いで店長に持って行き相談していました。なだめすかしてその馬券を戻してからお帰り頂きました。きっと大当たりでもでもしたのか、いい事があったのですね。