おすすめディスカバイトとは？バイト全般
究極のバイト。
鮭バイ。
北の鮭バイ、南のキビ。
季節移動労働キャンパー各地で旅をしながら、金がなくなるとバイトする時代の時の話である。
キャンパー集合。声をかけたのは、三太郎。場所は、青森ねぶた祭りである。酒樽を前に大判ぶるまい。何かと思えば、鮭バイの募集をしていたのである。
超きついといわれていたバイトで、そこそこの根性がないと最後まで続かない。
募集主は、標津漁協。いつもは、ユースホソテルに募集をかけるのだが、学生さん中心で、途中落第者が大半。標津漁協の漁業長は、そこで、三太郎に頼み、ねぶたで募集をかけた次第。
キャンパーは、いろんなバイト経験者が豊富、船に乗っていたのもいるし。カメラマン、イラストレーター、画家、看護婦、調理師、土方など、さまざま。劇団員もいた、富良野塾。何事も経験ということである。
酒と鮭は、飲み放題、食い放題。寮もあるので、テント暮らしの我々にとっては、エリートコース。世間から見れば、ただの浮浪者だが。みんな必死。ここで、悪態つくと、悪い噂、ヤフーで言えば、悪評価が付くので、次のバイトに響いてくるのである。
噂というやつは、鋭く早く伝わるので。携帯電話がなくてもだ。
コネと、噂と、評価で、いいバイトにつけるかどうか、が決まるので、手は抜けない。
特に、標津漁協で悪評価が付くと、他見つけるのが難しくなる、北海道全体に知れ渡っているので、標津でダメ、つまり、その周辺のバイトは、完全にアウト、鮭の加工場は、羅臼、だけではない。その周辺の個人の経営する加工場、尾岱沼の漁協、サロマのホタテ、根室のカニ、コンブ漁、別海の牧場、民宿関係には、通通なのである。札幌の物産市場にも出店しているので、噂の早まりが早い。標津で失敗すると、北海道でのバイトは、選択肢がなくなる。その反面、成功、あいつは、できるとなると、各方面からお誘いが来る。チャンスでもあり、失敗するとピンチに陥る。
ちなみに、標津の鮭バイは、何度もNHKに取材されている。
日本一の鮭の遡上する川、標津川が流れているし、日本一の生産高、ブランド化されているので、大手百貨店が、大きなマーケット、三越、伊勢丹、など、僕たちに縁遠い、高級食材店である。冬のお歳暮には、標津の鮭、いくら。各地の北海道のイベントには、必ずと言っていいほど、出店している。
バイト全般
ちなみは期間は、9月1日より最低、1と月が条件。
できるやつ。仕事ができるやつは、延長できる。
時給は、1000円、宿、飯つく、リクレーションも豊富。温泉ツアー、秘湯巡り。と盛りだくさん。
初日は、顔合わせの宴会。漁協長直々に指揮を執る。
なぜなら、標津漁協にとっては、鮭に命運がかかっているからである。
