≪高校生のファッションについてとアルバイト情報≫

　「私の学校制服ダサいんだよね」「セーラー服着てみたかった！」女子高生が集まるバイト先の休憩時間では、こうした話題がよく出ていることでしょう。女子中学生が憧れるものの１つが「憧れの高校の制服」であり、「あの制服を着たいから、この高校に行きたい！」と志望する人もいます。女子生徒が進路先の高校を選ぶ上で制服は重要なポイントの１つなのです。

　学生が制服を着用する理由として一般的に挙げられるのが、「所属先の学校を特定するため」という学生を管理する学校側の意見です。全国的に種類が多いものとしては、ブレザー服タイプとセーラー服タイプの制服でしょう。ワンピースタイプやボレロを羽織るタイプなど、珍しい制服もあります。それぞれ冬にはカーディガンを羽織ったり、夏にはポロシャツを着たりと、校則の範囲内で着こなしを楽しむ女子高生が増えています。着こなしの範囲は年々増え、リボンやネクタイ、スカート等、制服をパーツ毎に販売する店まであります。校則が厳しく、様々な着こなしを楽しめない女子高生はこうした店でパーツ毎に制服を買い、休日に「なんちゃって制服」と来て遊ぶこともあり、もはや女子の制服はファッションの１ジャンルとして確立しつつあるのです。

　制服が高校時代の思い出の１つになるほど思い入れのある女子と比べると、男子高校生の制服文化は多少盛り上がりに欠けるとも言えます。「バイトの制服の方がよっぽど思い入れがある」なんて人もいるかも知れませんね。その理由の１つは、制服のパターンが少ないという根本的な問題でしょう。男子高校生の制服の種類は「学ラン」と「ブレザー」の2種類です。中でも最も主流と言えるのがブレザーとネクタイの組み合わせです。ブレザーの制服を着たままアルバイト先に来る高校生なんて、よく見るのではないでしょうか。

　もう一つの主流タイプは詰襟を使用した学ランです。旧制高等学校（現在の大学と同等の戦前に設置されていた教育機関）から変わらない伝統的なスタイルであり、以前は学ランの高校が大半を占めていました。時代の流れとともに減少傾向にありますが、だからこそ学ラン男子に憧れる女子生徒は増えているのだそうです。「卒業式の日に意中の人から学ランの第二ボタンを貰う」という伝統は、世代を越え昭和30年代から現代に至るまで続いています。

　また、学ランを羽織っていれば中は自由に着ても良いという学校が現代では増えており、冬場になるとパーカーやトレーナーの上に学ランを羽織るのが、最近の学ラン着こなし術なのだそうです。この春から学ランを着る方は伝統を残しながらも自分らしい着こなしに挑戦してみてはいかがでしょうか

　10年程前から、高校生が将来つきたい仕事先ランキングで上位に食いこむ中に有名ブランドのショップ店員が挙げられるようになりました。アルバイトをする時の理由でも「洋服を沢山買いたい」という理由はかなり上位に上がります。多感な年ごろの高校生にとって、いつも着ている制服を脱ぎ、私服になるのは楽しみな瞬間でもあるでしょう。しかし、一口に同じ高校生とは言え、ファッションの好みは千差万別、ギャル服が好きな人がいれば、カジュアルな服装が好きな人もいますし、男性でもモード系が好きな人とストリート系が好きな人では、買い物に行く店も全く変わってきます。「バイト終わりに友達と買い物に行ったけど、行きたい店が全く違った」という現象も、その人とファッションの好みが合わなければ仕方がないのです。女子高生に人気のファッションと言えば、最もメジャーなのは、安さと可愛さで勝負をしているLIZLISAと、手頃な値段で使えるアイテムが多いCECIL McBEEが挙げられます。男子高校生に人気なファッションはストリートカジュアルと呼ばれるファッションでしょう。古着などを購入することで手頃な値段で楽しむことができるのも人気なようです。皆さんも自分のお気に入りのファッションに身を包んで出かけてみてはいかがでしょうか

　バイト先で仕事をしている社員の女性やパートスタッフに「Seventeen読んでた？」と質問したら、多くの人が「読んでた、懐かしい」と答えるでしょう。それもそのはず。Seventeenの創刊は1948年、今から46年も前なのです。「え！？そんな前からあった雑誌なの？」と、現役の高校生達は驚いてしまうでしょうね。

　STと省略した愛称で親しまれているSeventeenは、雑誌の名前通り女子高生から高い支持を受けています。最新のファッションはもちろんのこと、高校生向けの企画が多いのが特徴の1つです。また、Seventeenの専属モデルからは多くの芸能人を輩出している雑誌としても有名です。アーティストの木村カエラやドラマにCMに引っ張りだこの北川景子、ハーフモデルとして人気の上がっている水原希子など、女優やモデルを中心に広く活躍している芸能人の多くが十代の頃にSeventeenを経験しています。読者に親しみを持ってもらえるようにと、毎年ミスセブンティーンを公募していることでも知られています。Seventeenのモデルから、未来のスターとなることもありますので、芸能界に興味を持っている学生の皆さんは、一度応募を考えてみてはいかがですか？

　1980年に創刊されたpop teenはSeven teenと並んで女子高生をターゲットとしている雑誌です。創刊当初から若者向けであったもののファッション誌と言うよりももっと読み物の多いティーン向けのエンタメ情報誌といったものでした。もし機会があったら、アルバイト先のパート社員に聞いてみてください。今とは系統が違うと説明してくれるでしょう。

　高校生やギャル向けのファッション誌の色が濃くなってきたのは1990年代後半に入った頃です。当時人気の高かった安室奈美恵や吉川ひなのといった有名人を多数表紙に起用し、中でも浜崎あゆみは最も多く表紙に起用されており、現在の看板モデルとなっているくみっきーこと舟山久美子と並ぶ多さです。くみっきーの表紙といえば印象深いのが17ヶ月連続表紙を飾ったということでしょう。コンビニでバイトをしている人でしたら、仕事中に「今月もくみっきー表紙だ」と、思った事があるかも知れませんね。他の月刊誌においても、一人のモデルが何ヶ月も表紙を飾るというのは極めて珍しいと、業界内で日増しに話題となりました。くみっきを表紙にすると売上が上がったそうで、今でもpop teenの看板モデルとして活躍しています。