≪居酒屋のその他、豆知識とアルバイト情報≫

　居酒屋でアルバイトをしている方とレストランでアルバイトをしている方に一つ質問をしたいと思います。レストランと居酒屋の求人どちらに応募をしようか悩んでいる人に「居酒屋とレストランて何が違うの？」と聞かれたら、あなたはしっかりと説明できますか？「そう言われると…何が違うんだろう？」なんて、考えてしまうのではないでしょうか。簡単に説明をすれば、居酒屋は「お酒」を中心に、レストランは「料理」を中心に考えメニュー作りをしている飲食店です。

　そもそも居酒屋は「お酒」を提供する店であり、料理は「酒に合うもの」という考えが根本にあります。いわゆる「酒のつまみ」というやつです。そのため、奥さんがお酒を飲まない人は「うちの奥さんあんまり居酒屋とか行かないからさ、酒に合うつまみとか全然分かってないんだよ」なんて、居酒屋で働くバイト店員に愚痴をこぼしたりしているのです。

　ではレストランはどうかと言えば、こちらはあくまでも「料理」がメインです。提供されるお酒も「料理に合うもの」として選ばれています。肉料理には赤ワインを、魚料理には白ワインを…なんて、フランス料理やイタリア料理店でよく聞くかも知れませんが、これもそういったところからきているのです。料理を楽しみたい時にはレストランへ、お酒を楽しく飲みたい時には居酒屋へ…その時々に合わせた店選びをしましょう。

　居酒屋でお酒を飲むことが一種のストレス発散となっている人も多いでしょう。バイトの店員も明るく迎えてくれるし、料理もおいしいし…なんて、どんどんお酒が進む人も多いんじゃありませんか？しかし、外でお酒を提供しているのは居酒屋だけではないのです。レストランと居酒屋以外でお酒が飲める場所、皆さんご存知でしょうか？

　正解は、「バー」や「パブ」です。こちらも居酒屋同様にお酒をメインとしているお店です。では何が違うのかと言うと、提供しているお酒の種類が違うのです。居酒屋で提供しているお酒はどんなものが多いのか…居酒屋でバイトをしている方ならば、普段仕事をしているのでよく分かるのではないでしょうか。居酒屋はあくまでも日本で生まれた店なので、置いてある酒も日本の物が多いのです。日本酒、焼酎、サワーやビール…この辺りを種類豊富に取り揃えています。変わってバーやパブはウイスキーやカクテルなどの洋酒の種類が大変豊富です。バーで働く人は「バーテンダー」と呼ばれ、お酒についての知識も高いレベルを求められます。お酒が好きな方はバーテンダーの求人を探してみてもいいですね。パブはイギリス発祥の店で、元々は酒だけでなく簡易の宿泊施設でもあったと言います。バーと比べるとビールの種類が多い店もあるようです。興味のある方は一度お酒飲みに出かけてみてはいかがでしょうか。

　「早い！安い！うまい！」と言えば何を思い浮かべるでしょう。学生の皆さんでしたら「バイト前に食べてるあれかなー」なんて、某牛丼屋さん等を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、会社帰りに一杯楽しむことの多い社会人の皆さんは「いやいや、立ち飲み屋だろう！」と答えるかも知れませんね。もしかしたら、「数日前に立ち飲み屋の求人を見つけて、明後日から仕事するよ！」なんて方もいるかも知れませんね。

　居酒屋は元々立ち飲み屋から始まり、その文化は現代にも脈々と受け継がれています。しかし、この20年前後で立ち飲み居酒屋もずいぶんと様々なスタイルの店が出店するようになりました。東京で最も立ち飲み屋台が多い場所と言えば新橋ですが、新橋界隈だけでもずいぶんと様々な店ができ、連日賑わっています。メニューの大半が300円台の店、日本酒の種類が豊富な店、魚料理が美味しい店、女性のバーテンダ―がいる店など、一口に立ち飲みと言っても様々な色を持つ店があります。また、恵比須などのお洒落な街ではスペインでよく見かける「バル」という飲食店のスタイルを想わせる店も増えています。座席のある店も多いのですが、本場のバルは基本的にカウンターで立ち飲みをするスタイルの店が多いので、本場に合わせた立ち飲みスタイルも数多く存在します。今度仕事終わりに一杯飲みたい時には、立ち飲み屋に立ち寄ってみてはいかがでしょうか？

　仕事帰りに居酒屋で一杯、バイト仲間との懇親会に、大学の仲間達でワイワイと…居酒屋には様々な人が集います。老若男女が集う場となった現代の居酒屋では、どのような料理が好まれているのでしょうか？

　実際に店員としてアルバイトをしている人なら多少傾向が分かるかも知れませんね。「揚げ物が人気だ」とか「枝豆はよく注文が入る」など、店にもよりますがやはり王道の料理というものが居酒屋にもあるのではないでしょうか。先日、求人を見て入ったような新人は別として、しばらく働けば自分なりに分析できるようになっているものです。

　どの店舗でも定番と言えば、やはり「唐揚げ」でしょうか。軟骨の唐揚げでも鶏の唐揚げでも、店によっては魚介類の唐揚げもあるでしょう、その辺りは総じて人気が高いです。つい頼んでしまう料理なのかも知れないですね。また、女性にはサラダも人気が高いと言えます。「あと、サラダ頼みたい！」料理を選んでいる時によく聞く声の一つです。他には出し巻き卵も人気は高いです。ネギや明太子の入った出し巻き卵を提供する店も多く、やはり居酒屋では定番メニューの一つです。店によって人気の料理は違いますので、ぜひ色々な店に行って料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

　居酒屋も年々数が増え、一言で表すのは困難なほど多くの店ができました。アルバイトや若い社員の活気で常に盛り上がっている大型店の居酒屋もあれば、カウンターのみのこじんまりとした居酒屋もあります。その店の規模や大きさによって、お客さんとの関係は大きく変わるのです。

　まず、大型のチェーン店タイプの居酒屋は、お客さんの数が多いのでさほど深い関わりは持たないことが多いです。しかし、お客さんの中にはお酒が入って気分がよくなると突然堰を切ったように話しかけてくる人もいますので、一概にそうとは言えないできないでしょう。店内は常に繁盛しているので、ワイワイ仕事をしたい人にはお勧めのバイト先です。

　また、大型店とは客層がガラリと変わるのは個人経営をしているようなこじんまりとした居酒屋です。店によっては常連さんが非常に多く、店員の名前を憶えて普通に会話を楽しむ人も多いです。「久しぶりに見た気がするよ」「テストがあったので、あまりバイトに入れなくて」といったように、友人同士のような会話をする事もあります。店の規模にもよりますが、賑やかな店内であっても落ち着いた時間が流れている店が多く、働きやすい環境かも知れません。こういった店は頻繁に求人が出るとは言えないので、もし見つけたら検討みて下さい。

　居酒屋でのアルバイト、お客さんの注文を聞いたり料理を運ぶ「ホール」注文された料理を作る「キッチン」の2種類に分かれます。他の飲食店と比較すると時給が高めに設定されているのも特徴で、大都市の繁華街では基本給から1000円越えの求人を出す店も多いです。

　「時給が高いってことは、それだけ仕事も大変なんじゃない？」そう思い何となく避けてしまう人も多いのではないでしょうか。居酒屋バイトに求められるものとして最も必要なのは「元気がいいこと」「仕事仲間と協力し合えること」主にこの2つです。特にホールで働く人は必要になってくるでしょう。

　大勢の人が訪れる居酒屋は週末ともなればその忙しさはピークを迎えます。店内は満席、入店待ちの人が店先に列を作ることもざらです。店内がそんな感じですから、挨拶やお客さんへの受け答えもハキハキと元気に言わないと聞こえないのです。また、調理場とホール、ホール同士の連携次第で、店の印象はガラリと変わるので仲間の協力体制は必要不可欠です。料理をスムーズに出す、お客さんに呼ばれたらすぐに席へつける、こういったサービスができればお客さんの印象も上がり、リピーターの獲得に繋がります。そのため、居酒屋はバイト達同士の繋がりが深く、仲がいい店が多いのです。楽しく働きたい人にはうってつけの仕事先ですね。

　日本へ訪れる外国人観光客が2013年には1000万人を突破し、バイト先や街中で聞きなれない言葉を聞く機会も増えたのではないでしょうか。日本には2000年を越える歴史と文化があり、極東の島国日本は海外の人には大変魅力的な国に映っているようです。

　そんな外国人にとって一つの楽しみが食事です。日本の食については海外でも評価が高く、食事を一つの楽しみにする人もいると言います。そんな外国人の皆さんが最近注目している日本の飲食店が居酒屋なのです。「仕事帰りに居酒屋へ寄ったら隣の席に外人がいた！」なんて経験はありませんか？

　なぜ居酒屋が海外の人にウケているのかと言うと、居酒屋料理のほとんどが海外の人から見ると「日本の料理」「和食」にあたる…という部分が大きいです。さらに、居酒屋は料理の量が多くはありませんから、「沢山の日本食を少しづつ楽しめるし、お酒も沢山ある！」という印象を持っている人が多いようです。　和風の料理が多い店や和風の内装を施している店は特に人気が高いようですが、これは海外の方でしたら頷けます。特に人気が高いのは枝豆や焼き鳥など、日本でも定番の料理だそうです。バイト中に外国の方が来たら来たらあたふたしてしまいそうですが、単語のみでも会話はできますので、貴重な経験と思って異国のお客さんとの会話を楽しんでみてください。

　居酒屋でバイトをしている皆さん、居酒屋に来てコーラやウーロン茶を頼む人よく見かけると思いませんか？近年お酒を飲まない若者が増えたという声をよく耳にします。それを物語っているかのように、近年の居酒屋はソフトドリンクの種類が増えました。「お酒を飲む店」として親しまれてきた居酒屋も、若者はレストラン感覚で利用する人が増えているようです。

　若者の酒離れはいくつか原因が考えらえています。一つはバブル後の不景気時代に生まれた世代は殊更安定志向が強く、お金を使った娯楽そのものに興味を示さない人が多いという説です。酒に限らず車やブランド商品なども若者の消費が低下しているので、お酒も「わざわざ飲まなくてもいい」と考えているのかも知れません。もう一つは、積極的に飲み会を開くような幹事タイプの若者が減少しているという説です。飲む機会がないからどんどん飲まなくなる…という連鎖になります。近年は仕事の飲み会でも若い世代はソフトドリンクで乾杯をする人もいるそうで、中高年の皆さんにとっては理解できない光景でしょう。三つ目は職場での飲み会が減ったことで、お酒を教わる機会がなくなったと見る人もいます。「このお酒が美味しい」「この飲み方試してみろ」と勧められないため、「お酒が美味しい」と思えない人が増えているのかも知れません。居酒屋での料理も年々バリエーション豊富になっていきますので、「居酒屋のレストラン化」は今後も拍車がかかりそうです。

　居酒屋だけに留まらず、どの飲食店にも常連客はいます。「あの人毎日来るな…」「いつも同じメニューを頼む人だ…」など、バイト中にそんなことを思った経験あるのではないでしょうか。むしろ、「自分が常連だからアルバイト先に選んだよ！」という方も恐らくいることでしょう。お酒が好きな方なら一度は憧れるのがこの「常連客」です。場所や地域によっては、客のほとんどはリピーターや常連客ばかりの店もあるほどです。

　では、居酒屋の常連はどういった人が多いのでしょうか。まずは１ 人、もしくは2人などの少人数で店に来る人です。団体客と違って静かに飲んでいるので、注文を取るタイミングや、ちょっと店内が落ち着いた時に話しかけやすく、従業員の記憶にも残りやすいのです。

　また、当然ながら店に行く頻度も普通のお客さんと比べて多いと言えます。週に3日同じ店に行くなんて人もいるので、居酒屋の仕事を始めた方は、そういった常連さんを一人覚えるごとに自分のスキルが上がっているんだと思えるのではないですか？「それでもなかなか常連客にはなれないよ…」と思うは、お酒のボトルキープを頼んでみてはいかがでしょうか。ボトルには自分の名前も書きますし、お店に通う頻度も上がるので店との距離が近づくのではないでしょうか。