すし店にて、すしを作りお客さんに提供するお仕事です。すし店は全国に3万件以上あり20万人以上の人々が働いています。ネタの仕入や仕込み、ニギリといった一連の流れを何年もかけて実地で習得するのが一般的です。一人前のすし職人になるには、「飯炊き三年握り八年」と言われるほど長い年月を要します。その他にも美味しい魚を見極める力や、数百種類以上に上る魚の旬や産地の知識など技術や経験だけでなく、豊富な知識も必要となる仕事です。なお、すしは「寿司」「鮨」「鮓」など地域などによって使われる文字が異なることがあります。
すし職人は、特別な資格が無くても就労可能ですが、しっかりとした技術は、実地にて身に付ける必要があります。また、調理師免許はあった方が良いでしょう。その他、回転寿司店や宅配鮨店などでは、アルバイトやパートの方でも機械を併用し簡単に握りの作業をすすめることができます。
全国すし商生活衛生共同組合連合会
イタリア料理人とは、イタリア料理を専門とするレストランの料理人のことです。
イタリア料理は、新鮮な旬の素材を活かした料理が特長で、オリーブオイルやバルサミコ酢といった調味料を使っており、そのヘルシーさも注目されています。全国にイタリアン専門店は4000以上あるとされており、業態も居酒屋風の店舗から本格イタリアンまでさまざまです。
料理人の業務は、作業が分担されていることが多く、最初は、段取りや計量方法を覚えるためにドルチェと呼ばれるデザートを担当します。その後、スキルを身につけながら能力に応じて、前菜やメイン料理、パスタなどの順に担当できるようになります。注文が来たらそれぞれの担当者が料理を作り、盛り付けます。能力が認められると、仕入れやメニューの考案といったことにも携われるようになります。
イタリア料理人になるには、料理の基礎はあったほうが望ましいです。最初は目標とする料理人や店を見つけて、職務に就くのが一般的です。またイタリアへの修行は大きな経験として役立つといわれていますので、チャレンジしてみるのもよいでしょう。
イタリア料理では素材が大切にされるため、さまざまな食材について勉強することが大切です。また料理に合う飲み物についても知っておくと仕事の幅が広がります。イタリアの歴史や文化など、さまざまなことに対して好奇心や探究心を持つことが、料理にも役立つでしょう。食べることも料理も好きで、人を料理で喜ばせたいと思う人には最適の仕事といえます。
日本イタリア料理協会
フランス料理人は、その名の通り、フランス料理を作る人を指します。フレンチレストランでオーナー兼シェフとなる場合と、シェフとして雇われる場合があります。
料理人は、下ごしらえやメイン担当、デザート担当など分業されており、最初は下ごしらえからスタートします。開店前は各担当者が仕込みを行います。開店後は、注文が来たら各担当者が料理し、盛り付けます。お客様の要望を聞いてシェフがお勧めの料理を出すこともあり、お客様の料理を総合的にプロデュースできる能力も問われる仕事です。またフランス料理といえばワインというほど、ワインの存在感も大きく、料理に合うワインを提供することも重要です。
就職先は、フレンチレストランになります。実績を積むと、独立開業も可能です。
フランス料理人になるには、特別な資格や学歴は必要ありません。専門学校などで基礎を身に付けておくと仕事をする上で役立ちます。自分の考えにあった店を見つけて入社するか、本場フランスに修行に行くなど、さまざまな方法があります。
フランス料理は、特にワインとの相性を語られることが多いため、ワインについて勉強することも大切です。ソムリエ資格などは役に立つでしょう。また盛り付けもお客様を楽しませる重要な要素です。常日頃から他の料理人の盛り付けを研究したり、美的センスを養う努力が求められます。
お客様に喜んでもらえたとき、美味しいといわれたときに、喜びと充実感を得られる仕事です。
フランス調理師協会日本支部 社団法人 日本エスコフィエ協会
ふぐ調理師とは、ふぐを調理し、お客様に提供する調理師、またはその資格を持つ人を指します。
調理師は、食品の栄養や衛生、調理法といった知識を持つ調理のプロとされていますが、ふぐは内臓などに猛毒を持っており、この処理に専門的な知識と技術を要するため、ふぐ専門店は「ふぐ調理師資格」を持っている人を必ず置くことが定められています。
ふぐ調理師が活躍する場は、ふぐ料理専門店をはじめ、ホテルや日本料理店、旅館などが挙げられます。ふぐを調理できる調理師は、一般の調理師よりも待遇がよい場合もあるようです。
ふぐ調理師になるには、各都道府県が発行するふぐ調理師の免許を取得する必要があります。この資格は都道府県にとって試験内容や条件が異なるほか、免許自体も該当の都道府県のみで通用するものとなっているため、業務を行う際は注意が必要です。例えば東京都は、調理師免許を持っていることに加え、東京都知事の免許を受けたふぐ調理師の下でふぐの取扱いに2年以上従事したもの等、いくつかの条件があり、そのいずれかに該当する者と設定されています。
高い専門知識と技術が要求される仕事であり、処理を誤ると人命にかかわるため、責任の大きな仕事です。
日本料理店などで働いており、調理師からステップアップを図りたい、仕事の幅を広げたいと考えている方は、この資格を持って損はないでしょう。
全国ふぐ連盟
ピザ職人とは、ピザ専門店などでピザを焼くプロフェッショナルです。近年、本格的な窯で焼くビザ専門店が増えてきており、注目度の高い仕事です。
業務としては、まず開店前に生地や他の材料を仕込みます。また窯の内部で炭を焼き、ピザを焼く準備を整えます。開店後は、お客様の注文に応じて、ピザを焼きます。ピザを窯に入れて、時々回しながら焼きます。焼き加減も、職人の経験と技が生きるポイントです。メニューの考案もピザ職人の仕事が行うことが多いです。
仕事先としては、個人経営のピザ専門店やイタリアンレストランやイタリアンレストランを運営する会社などが挙げられます。
ピザ職人になるには、特別な資格や学歴は必要ありません。多くは自分の目標とするピザ専門店やイタリアンレストランに入って修行し、経験を積みながら職人を目指します。ピザ作りには高い技術が求められるため、本場の技術習得を目指して、イタリアへ修行に行く人も多くいます。その一方で、独立開業を支援するピザ職人のための養成講座などで学び、未経験から開業する人もおり、方法はさまざまです。
他の職人職種と同様、ピザ職人も実力や経験が問われる厳しい世界ですので、相応の覚悟が必要です。
ピザが好きで、研究熱心であること、スキルの維持や向上に力を注げる人に向いた仕事です。
ピザ職人協会
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