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サイトについて

伝統や工芸品に携わる仕事内容

洋傘製造士の仕事内容について

洋傘製造士とは、傘作りの職人を指します。
傘は主に「骨」、「生地」、「ハンドル」という3つの部分から成り立っていますが、パーツ自体は40から50に及び、とてもデリケートな製品です。洋傘製造士は、傘を造りための生地の裁断や縫製、組み立て、折り目付けといった業務を行います。
洋傘製造士が作った傘は、大量生産品とことなり高級傘としてニーズが高いといわれています。大量生産の製品は主に傘メーカーや製造工場で働く人が多いですが、洋傘製造士は絶対数が少なく実力次第では独立も可能な職種です。
就職先としては、最初は職人のもとに弟子入りし、職に就くことになります。

アルバイトから洋傘製造士になろう!必要な資格・スキルとは?

洋傘製造士になるには、特に必要な資格や学歴はありません。工程ごとに発生する技術を学ぶために数年の歳月は必要となります。職人に弟子入りして、実務の中で作り方、技術を習得していきましょう。
最近は、デザインセンスを発揮して、オリジナルの手作り傘で人気を得る職人もいるなど、センスや発想力を駆使して、商品を企画し、製造する洋傘製造士もいます。スキルを身につけて、自分のブランド、店舗を持つことも可能といえるでしょう。その際は営業力、マーケティング力も不可欠です。
資質としては、物づくりがすきで手先が器用な方に向いています。手間ひまをかけて製品を作ることに喜びを感じられる人にピッタリな仕事です。

洋傘製造士の関連サイト及び団体

日本洋傘振興協議会

竹細工職人の仕事内容について

竹細工職人とは、竹を使って工芸品を作る職人のことです。
一般に竹を細かく裂いた竹ひごを編んで、籠や花器などの生活用品を作ることが多く、伝統工芸品の一つとして知られています。
伝統工芸は、1人で作るものと分業して作るものがありますが、竹細工に関しては、材料がほぼ竹だけなので、ほとんど1人で製作することになります。商品の製作は、商品を企画して大都市向けに販売する産地問屋と呼ばれる会社があり、竹細工職人はそういった問屋の求めに応じて製作をする場合と、自ら商品を考案して、製作し、販売まで行う場合があります。
就職先は、職人への弟子入りであり、ある程度のスキルを身につけて独立することが多いようです。

アルバイトから竹細工職人になろう!必要な資格・スキルとは?

竹細工職人になるには、竹細工の技能保持者や伝統工芸士のもとに弟子入りするのが一般的です。素材となる竹についての知識を持っていることと、手先の器用さが要求されます。伝統工芸品の製作のため技術の習得には長い年月が必要とされており、地道で継続的な努力と強い意志が必要です。
オリジナル商品を作る場合も多く、職人としての技能以外にもニーズを考える力や発想力、営業力も必要です。
物づくりが好きで、自然素材に興味があり、竹細工という伝統工芸を身に付けたいという強い意志がある方に向いています。

竹細工職人の関連サイト及び団体

財団法人伝統的工芸品産業振興協会

おけ・たる製造工の仕事内容について

おけ・たる製造工とは、桶や樽を手作りする職人を指します。
木や竹などの素材を使い、おけやたるのほか、米びつやウイスキーやワインの樽、風呂桶やご飯を入れるおひつなどを、昔からの方法で製作します。
桶や樽は、丸い形をしていますが、あれは丸く反った板を木から削りだし、組み合わせて作られています。特殊な道具で曲面を削りだしかたちにしていくのは、職人の技といえます。自然の素材を使用していることから、乾燥の具合や水分による膨張を考慮するなど、経験から導き出される技術が商品に大きく影響する仕事です。
就職先としては、小規模な作業場や職人への弟子入りとなります。
なお、職人不足やおけ職人が使う専用の刀工具を作る鍛冶屋もいなくなりつつあることから、産業の衰退に拍車がかかる現状があります。

アルバイトからおけ・たる製造工になろう!必要な資格・スキルとは?

おけ・たる製造工になるには、特別な資格や学歴は必要ありません。職人に弟子入りし、数年の年月をかけて伝統技術を習得していかなければいけません。また他の工芸品同様、世襲制流れもあるようです。
一人前になるには時間がかかるため、地道な努力が不可欠です。また職人の世界ですので、自ら学ぶ姿勢が求められます。伝統工芸を継承し、次世代に向けて新しい魅力を生み出していくという点では非常にやりがいはあるといえるでしょう。しかしながら業界動向は厳しいため、職人として一人前になるんだという強い決意をもって臨む必要があります。

おけ・たる製造工の関連サイト及び団体

社団法人日本家具工業連合会

ろうそく製造工の仕事内容について

ろうそく製造工とは複数の行程をもちいて和ろうそくをつくる職人のことをさします。工場で大量生産する西洋ろうそくは対象ではありません。和ろうそくは油煙が少ないので、部屋を汚しにくい、風に強いといった特長があります。これまで仏壇などで使用されることが多かった和ろうそくですが、近年の和ブームによって、インテリアとして和ろうそくのニーズも増えてきています。
和ろうそくの製造方法は、ひとつひとつを手で作る 清浄生掛け(しょうじょうきがけ)と、型に流して作る型流しがあります。最近はよりデザインや素材にこだわった商品も多く生み出されています。
就職先としては、和ろうそくの製造会社が挙げられます。

アルバイトからろうそく製造工になろう!必要な資格・スキルとは?

ろうそく製造工になるには、特に資格は必要とされません。製造会社などに入社後、実務経験からスキルを身につけていきます。ただし、ろうそくの原料の選択、配合、注蝋温度、冷却温度などは職人の感覚によるものなので、特殊技能の習得には早くても数年の年月は必要といわれており、地道な努力が求められます。
残念ながら、伝統工芸のため継承者不足の問題があり職人の数は年々減少傾向にあるため、職人への道は大変厳しいといえます。和ろうそくに魅了され、この仕事で一人前になりたいという強い意思がある方には挑戦しがいがある仕事といえます。

ろうそく製造工の関連サイト及び団体

特にありません。

刀鍛冶の仕事内容について

刀鍛冶とは、日本刀や日本伝統芸能に必要な道具などをつくる鍛冶屋をさします。
刀鍛冶は最終研摩を残す所まで全てを行うのが基本です。多くの熟練の技が積み重なって、ひとつの刀となります。通常の刃物と比べ、作刀、研ぎの部分は極端に高いレベルを必要とされるといわれています。
熱した鉄の温度は1300℃まで上昇し、作業には大きな危険が伴います。 全国に約300名の刀鍛冶がいるといわれていますが、後継者が少ないことから、職人数は減少傾向です。刀鍛冶とはいいますが、実際は刀だけではなく、各種道具やナイフ、包丁といったものを合わせて作り生計を立てる場合が多いといわれています。価格に比べて、費用と製作時間がかかるため、経済的に厳しい面があり、業界内では、美術品としての刀の普及活動も行われています。なお日本刀は文化庁から作刀許可をもらった人でしか作れず、しかも1本1本を丁寧に作れるように、1年間に24本しか作ることが許されていません。

アルバイトから刀鍛冶になろう!必要な資格・スキルとは?

刀鍛冶になるには、職人のもとに弟子入りするのが一般的です。弟子入りしたあとは長い年月をかけて技術を継承します。なお日本刀の制作には、文化庁の許可が必要で、許可を取るには5年以上の修行経験と文化庁の登録審査員2名以上の推薦が必要といった高いハードルがあります。また実際に技術がある程度のものになるのにも15年ほどかかるといわれ、日々の鍛錬が不可欠な仕事です。アルバイトやパートとして行うのは難しい仕事です。大変厳しい世界ですので、憧れだけでなく明確な目標を持って臨む必要があります。

刀鍛冶の関連サイト及び団体

財団法人日本美術刀剣保存協会

和紙、紙すき職人の仕事内容について

和紙・紙すき職人とは、和紙を伝統的な手すき技法で原料からつくり製品にする人を指します。
和紙を作るための原料として有名な植物は、楮(コウゾ)、「三椏(ミツマタ)」、雁皮(ガンピ)の3種で、植物としての特徴が異なるため、仕上がりもそれぞれ異なります。そのため、和紙作りでは原料の選定から行います。原料を処理し、煮てやわらかくします。その後、棒などで原料をたたいて繊維をほぐし、ほかの材料とあわせて紙漉きの作業に入ります。漉いた紙を絞り、鉄板や木版に張って乾燥をさせ、キズがあるものや厚さが異なるものを選別したり、加工を行い、製品となります。和紙・紙すき職人は、これらの各工程に関わります。
伝統工芸となるため、職人に弟子入りして一人前の職人を目指すのが一般的です。
なお和紙の産地とされる場所が日本には約80箇所ありますが、紙すき職人の分野も他の伝統工芸技術と同じで後継者不足の悩みがあるといわれています。また紙すきを行うにあたり専門の道具が必要となるが、職人と同様にこの道具を作る側の職人も激減しており大きな課題となっているのが現状です。

アルバイトから和紙、紙すき職人になろう!必要な資格・スキルとは?

和紙・紙すき職人になるには、特定の資格やスキルは必要とされません。まず伝統技術を習得するために職人のもとに弟子入りすることから始まります。一人前になるは5年程度の年月は必要とされているため、日々の努力が欠かせない仕事です。また和紙・紙すき職人が働く工房では、体験教室などを行っていることも多く、場合によってその手伝いを行うこともあります。
和紙はふすまや折り紙、ラッピングといった日常的な場面から、書道や水墨画、版画といったアートの世界まで広がっています。和紙に魅力を感じ、業界を盛り上げていきたいという意欲がある方に向いた仕事です。

和紙、紙すき職人の関連サイト及び団体

全国手すき和紙連合会

弓・矢師の仕事内容について

弓師・矢師とは、主に弓道で使われる矢と弓を作る人を指します。和弓を作るのが弓師で、矢を作るのが矢師と呼ばれます。 弓も矢も、その制作工程は昔ならではの手法が使われており、とても時間と手間がかかる仕事です。どちらも、材料には自然乾燥させた竹を使います。弓は、クサビで締めながら反りをつけたり、必要に応じて削ったりします。矢は竹をまっすぐに矯正し、羽や鏃(やじり)をつけます。竹は湿度や気温の変化に敏感なことから取扱いは難しく、熟練の技が要求されます。
就職先としては、弓具店や矢具店、職人への弟子入りが一般的です。
なお、弓道は日本古来からのスポーツとして、一定の競技人口を持っていますが、そのほかの業界で使われるものではないため、マーケットは限られているといえるでしょう。

アルバイトから弓・矢師になろう!必要な資格・スキルとは?

弓師・矢師になるには、特別な資格は必要ありません。職人に弟子入りし、職人の仕事を見ながら、技と知識を習得します。
ほかの職人と同じく、弓師・矢師も一人前になるには非常に時間がかかる仕事です。ものになるには最低10年はかかるといわれており、また天然素材の取扱いにも多くの経験を必要とします。 基本的に作業はすべて手作業で行なわれており、材料の準備も含めると多くの時間と手間をかけて制作が行なわれます。手先が器用で物事を丁寧にこなせる方、意欲的に知識や技術を吸収しようとする方に向いた仕事です。
なお弓道経験者は、使用者としての要望も理解しやすく、仕事をする上で経験が役立つでしょう。

弓・矢師の関連サイト及び団体

全日本弓道具協会

表具師の仕事内容について

表具師とは、掛物や巻物、襖などを仕立てる職人を指します。関東では経師と呼ばれる場合もあります。表具師が手がけるのは、掛物や巻物、屏風、襖などです。日本画や書などを、掛け軸や屏風に仕上げたり、痛んだものを修理したりします。また建具を新しくしたり、張替えや修理を行ないます。製作工程では、和紙を糊で幾重にも張り合わせて乾燥と加湿を繰り返していきます。細かい手作業を積み重ねてひとつの仕事が完成します。
就職先としては、表具店が挙げられます。多くはここに弟子入りし、修行を行ないます。文化財の修復などを行なう表具店もありますが、需要自体は少ない傾向です。

アルバイトから表具師になろう!必要な資格・スキルとは?

表具師になるには、国家資格である表装技能士を取得する場合が多いですが、必須ではありません。表具店を営業したり従業員として働く際は、この資格がなくても問題ありません。ただし一定の技能レベルを有するという証明や信頼に繋がるものですので、もっていて損はないでしょう。試験には1級と2級があり、学科試験と実技試験が行なわれます。
まずは表具店に弟子入りし、ある程度身についたら暖簾分けをしてもらい独立するのが一般的です。 例えば掛け軸や屏風は、描かれた絵や書が中心となるため、ただ必要なものを作るのではなく、それらを際立たせるための美術に関する知識や感性が問われます。伝統を継承する仕事として、高い意識をもって取り組む必要があります。

表具師の関連サイト及び団体

東京表具経師内装文化協会  

鬼瓦職人(鬼師)の仕事内容について

鬼瓦職人(鬼師)とは、手作業で鬼瓦や飾り瓦を作る職人のことです。鬼瓦は、和式の建築の棟の端に取り付けられる装飾瓦のことで、雨水が入り込まないようにする目的のほか、魔よけの意味もあります。
鬼瓦を作るには、まず図面を引きます。乾燥させて高温で焼くため、収縮率を踏まえて寸法を決める必要があり、熟練の技を要します。粘土で土台をつくり、指先やヘラをつかって粘土を加えたり削ったりしながら数日間をかけて鬼の姿に整えます。そして半月から3ヶ月ほどをかけて乾燥させ、その後に高温で焼き上げて完成します。
就職先は、瓦の製造会社や職人の工房などになります。それらに弟子入りし、技術を磨いていきます。

アルバイトから鬼瓦職人(鬼師)になろう!必要な資格・スキルとは?

鬼瓦職人(鬼師)になるには、特別な資格は必要ありません。個人経営の工房に弟子入りするか、瓦の製造会社に入社する方法があります。どちらにしても、専門の職人のもとで技術を磨いていくことになり、熟練の技術を身に付けるには多くの時間が必要になると考えられます。
土から丁寧に作り上げるため、細かい手作業と体力は不可欠です。時間をかけて完成させるため、慎重で丁寧な仕事ぶりと集中力、忍耐力が求められます。
伝統的な職人技に興味がある方、時間をかけてでもそれを極めたいという強い意思のある方にピッタリな仕事です。

鬼瓦職人(鬼師)の関連サイト及び団体

全日本瓦工事業連盟

錺金具(かざりかなぐ)師の仕事内容について

錺金具(かざりかなぐ)師とは、主に仏壇などで使われる飾り金具を作る職人を指します。 錺金具(かざりかなぐ)とは、神社やお寺、家庭にある仏壇や仏具の装飾と角を保護する機能を兼ね備えた金具です。山車や神社などで使用されている錺金具の復元や修理なども行ないます。
錺金具(かざりかなぐ)は、銅版や真鍮に、唐草模様や花模様を手作業で彫って制作します。彫る際は、金属の切断や削ることができるタガネという工具を使います。タガネは模様や大きさに合わせてさまざまな種類があり、必要に応じて使い分けます。また銅版を叩き出して凹凸で模様をつけたりします。最後に純金などで加工を施します。多くの工程を経て、脇役でありながら、繊細で美しい金具が完成します。就職先は、仏壇の製造会社などになります。

アルバイトから錺金具(かざりかなぐ)師になろう!必要な資格・スキルとは?

錺金具(かざりかなぐ)師になるには、免許などは不要です。伝統工芸士の資格を得て、活躍する場合もあります。
多くは、職人のもとに弟子入りし、技を習得します。錺金具は、打ち出しや叩き出し、削る、彫るといったさまざまな技能を組み合わせて模様などを作り上げていくため、熟練の技と経験が要求されます。一人前になるまでには長い道のりとなるため、強い決意を持って臨む必要があります。そのため、アルバイトやパートで職に就くのは難しいでしょう。錺金具(かざりかなぐ)の多くは脇役として役割を果たしますが、錺金具(かざりかなぐ)が付くことで仏具に存在感や美しさを与えられるため、完成品として仕上がったときには充実感を得られるでしょう。

錺金具(かざりかなぐ)師の関連サイト及び団体

日本伝統工芸士会 

指物師の仕事内容について

指物師とは、釘などをつかわず、木と木を組み合わせて作られた家具などの木製品を作る職人のことです。指物といった場合は、その技法を指します。
指物は、ノミや小刀で凹凸などの掘り込みを入れた部材を複雑に組み合わせることで、釘などの接合部品を使わずに作られます。とても精巧な技術で作られており、丈夫なため、何十年も使い続けることができるといわれています。
伝統的な指物には流派が存在し、有名なものとしては、京都の京指物、東京の江戸指物が挙げられます。京指物は、朝廷や茶道向けのものが発達したもので優雅で精緻な細工を特徴とします。江戸指物は武家や商人、歌舞伎役者向けのものが発達したといわれており、装飾的になることを避けたすっきりしたデザインで粋を表現しています。
就職先としては、職人のもとへの弟子入りが主となります。

アルバイトから指物師になろう!必要な資格・スキルとは?

指物師になるには、特別な資格や学歴は必要ありません。国家資格である伝統工芸士の資格を得て、活躍する職人もいます。伝統工芸士の試験では、実技試験が行なわれるため、ある程度経験を積んでから受験するのが一般的です。
多くは、職人のもとに弟子入りし、技を習得します。戦力になるまでに数年はかかるといわれており、職人の姿から多くを学ぶ積極的な姿勢が求められます。カンナ掛けなど、からだを使う仕事も多く、体力は不可欠です。最初は経済的にも厳しいことが予想されますので、相応の覚悟をもって臨む必要があるでしょう。

指物師の関連サイト及び団体

江戸指物協同組合

将棋盤師・碁盤師の仕事内容について

将棋盤師・碁盤師とは、本格的な将棋盤や碁盤を作る人を指します。製作のほか、加工や修理を行なう場合もあります。
最近は機械で作られた将棋盤や碁盤が多いといわれていますが、それを手作業で作り上げるのが、将棋盤師・碁盤師といわれる職人です。
素材となる木の買い付け、乾燥などの下処理を行い、木目などを吟味して材料を選定します。乾燥には10年以上をかけるといわれており、その間も何度か調整を繰り返します。こういった丁寧な仕事がひび割れやカビを防ぎ、よい盤として使い続けられるものになります。その後、カンナで材料を削り、形を整えたら目盛りを入れて完成します。手間ひまをかけた品は、高級品としても知られています。

アルバイトから将棋盤師・碁盤師になろう!必要な資格・スキルとは?

将棋盤師・碁盤師になるには、将棋盤師・碁盤師になるには特別な資格は必要としません。将棋盤、碁盤の製作会社や職人のもとに弟子入りし、修行をするのが一般的です。木工技術を教える専門学校で木材や木工の知識を学ぶと、仕事に役立てることができるでしょう。
将棋盤や碁盤の製作は、材料の仕込みから始まり長い年月を経て完成に至るため、技術の習得は容易ではなく、強い決意とたゆまぬ努力が求められます。時間をかけて作り上げるため、最後の仕上げは熟練の職人でも作業には大きな緊張を伴うといわれますが、それを成し遂げたときは大きなやりがいを感じるでしょう。伝承の技を使って盤を手作りする職人は少なくなっているといわれており、伝統を継承するという点でも意義がある仕事といえます。

将棋盤師・碁盤師の関連サイト及び団体

日本将棋連盟 財団法人日本棋院

押絵羽子板職人の仕事内容について

押絵羽子板職人とは、押絵という技法を使った羽子板を作る職人のことです。
押絵とは、厚紙に綿とつめて布でくるんだもので、これを板に張り合わせて出来るのが、押絵羽子板です。歌舞伎役者などの姿を立体的に作り上げて羽子板に張り合わせたもので、遊ぶ羽子板とは異なり、観賞用として作られています。華やかな押絵羽子板はお正月に見かけることが多いですが、お祝い事での贈答品としても使われています。
製作は手作業で、かつ工程を分担して行なわれます。まず下図とよばれる設計図をつくって全体のデザインを決めたら、それをもとに押絵師と呼ばれる人がパーツごとに厚紙を切り、布と張り合わせて綿を詰めます。その後、筆を担当する面相師が顔や着物の絵柄などを描きます。これらを組みあげて押絵が仕上がったら、羽子板の上に貼って完成します。
就職先としては、押絵羽子板の製作工房や職人のもとに弟子入りするのが一般的です。

アルバイトから押絵羽子板職人になろう!必要な資格・スキルとは?

押絵羽子板職人になるには、特に資格などは必要ありません。歌舞伎をテーマにしたものが多いため、歌舞伎の知識があれば仕事上役に立つでしょう。
他の職人の世界と同じで押絵羽子板職人も一人前になるには10年かかるといわれる大変厳しい世界です。押絵羽子板職人を目指すには、相応の覚悟が必要といえるでしょう。細かい作業が続くため、手先の器用さや集中力、忍耐力が必要です。また芸術的センスも問われます。
作られた商品には美しさや華やかさがあり、また祝い事などで使われることから、お客様の喜ぶ顔が仕事の達成感に繋がるでしょう。

押絵羽子板職人の関連サイト及び団体

一般社団法人 日本人形協会

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