高圧ガス販売責任者とは、高圧ガスの販売店で、プロパンや液化石油ガスといった高圧ガスを安全に保管、販売する仕事、およびその資格を保有する人を指します。高圧ガスは重大な事故に繋がる危険もあるため、高圧ガスを販売する店舗は、事故やトラブルを未然に防ぐため、専門の知識と技能が必要であり、高圧ガス販売責任者は高圧ガス取り扱いに関する高い専門知識をもって業務にあたります。高圧ガスを販売する事業主は、事業所ごとに選任した高圧ガス販売主任者を配置する必要があるため、業界内では必要とされる資格となっています。昇進や転職にも有利といえるでしょう。就職先は、ＬＰガス充てん事業所やＬＰガススタンドなどといった高圧ガスの販売店が主になります。
高圧ガス販売責任者は、国家資格です。高圧ガス責任者の資格を得るには、国家試験への合格が必要です。受験資格に制限はなく、学歴や経験に関係なくどなたでも受験することが可能です。試験内容は、法令と保安管理技術の２科目となっており、これに合格すると資格を得ることができます。ただし、高圧ガス保安協会が行う講習の課程を修了すると保安管理技術の試験が免除されるほか、その他保有する資格に応じた科目免除制度があるなど、特に高圧ガスに関連する資格を持っている場合は、事前に確認が必要です。すでに高圧ガスの販売店で実務を行っている方は、キャリアアップにピッタリな資格です。責任感を持って、物事を丁寧に進められる方に向いている仕事だといえるでしょう。
高圧ガス保安協会 財団法人 安全衛生技術試験協会
高圧ガス移動監視者とは、危険が伴う高圧ガスの輸送監視を行うプロフェッショナルです。高圧ガス移動監視者は、タンクローリーやトラックに高圧ガスを乗せて移動する際に、車に同乗して、輸送の監視を行うのが役割となります。危険が伴う高圧ガスの移動をサポートする役目として、冷静に物事に対処し、安全に移動が完了するように努めます。圧縮ガスや液化ガス、特殊高圧ガスなどを、車両で輸送する場合は、その容積に応じて、高圧ガス移動監視者が必要となるため、業界のニーズが高く、昇進、昇給にも有利といわれています。専門の知識を得るため、高圧ガス移動監視者は、保安管理技術などを講習で学んだ上で業務にあたります。運送業に従事する方にとっては仕事の幅を広げるチャンスとして価値の高い資格といえるでしょう。
高圧ガス移動監視者は国家資格となります。講習を修了し、試験に合格することで、資格を得ることができます。受講や受験資格は特に制限がなく、どなたでもチャレンジできる資格です。危険度の高い高圧ガスを取り扱うため、冷静に監視作業に当たることが求められます。また、問題があった場合に迅速に対応できる力も必要となります。特に、既に高圧ガスをトラック等で移動する仕事を行っている方や運送業に従事する方にとっては仕事の幅を広げるチャンスとして価値の高い資格といえるでしょう。また受験資格に制限がないことから、アルバイトから社員を目指す方などが、今後の就職を有利に展開するために取得するのもよいでしょう。
高圧ガス保安協会
ガス消費機器設置工事監督者は、ガスバーナー付きの風呂釜などを設置する際にガスによる災害の発生を防ぐために工事を監督する専門家です。ガス湯沸かし器や排気筒の設置など家庭の身近なガス消費機器を設置する際に欠かせないのが、ガス消費機器設置工事監督者です。ガスは危険性が高く、工事に欠陥があった場合に一酸化炭素中毒などのガス災害が発生する可能性があるため、それらを防止するための必要な知識や技能をもつ専門家が不可欠であり、現場でのニーズが高い仕事といえます。ガス消費機器設置工事監督者は実務経験と技能講習によって専門知識や技能を修得して、業務に臨みます。就職先はガス設備の会社などが挙げられます。
ガス消費機器設置工事監督者は、国家試験です。技能講習を修了し、試験に合格することで資格を得ることができます。受講資格は、ガス主任技術者や管工事施工管理技士、製造保安責任者及び販売主任者などの関連資格の保有者のほか、さまざまな条件があるため、事前に確認が必要です。講習では、ガスに関する基礎知識や機器の給排気、特定ガス消費機器などに関する知識、特定工事の施工方法などを学びます。人命に関わる場合もあるため、実際の事故についても学び、実務に備える内容となっています。なおガス消費機器設置工事監督者は、資格を得た後も、3年ごとに講習の受講が必要となっており、向学心をもって業務に当たることが求められます。すでに実務経験がある方で、さらに知識を深めたい、責任ある立場で仕事をしたいという方にはピッタリの資格といえます。
一般財団法人 日本ガス機器検査協会
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