ラリードライバーとは、国内外で開催されるラリーにドライバーとして出場し、勝利を目指す仕事です。
ラリーとは、公道において決められた速度を維持しながら競い合う長距離競技を指します。主に、指定されたスピードや時間を達成することが目標となり、その誤差に応じて減点方式で順位が決まります。速さを競う”レース”とは基本的にルールが異なるのが特徴です。
ラリーでは、運転を担当するラリードライバーと、道案内を行うナビゲーターの2名で車に乗り込み、競技を進めます。ルートマップに沿って道を走り、チェックポイントを通ります。チェックポイントは事前に知らされないため、チェックポイントの予想や走行距離の管理、時間配分などを二人三脚で行います。
日本にも国内外で活躍するラリードライバーが存在しますが、プロとして成り立つのはごく一部であり、多くは他に仕事を持つなどして活動しています。
国内でラリードライバーになるには、まず18歳以上で自動車の普通免許を取得し、国内B級ライセンスを取得することが必要です。また、国際格式のラリーに出場するためには、国際A級ライセンスを取得後、国内の競技会で一定の成績を出すなどして取得条件を満たしてから、国際C級ライセンスを取得します。国際C級ライセンスを取得して初めて海外で活躍が可能となります。
自動車メーカーなどに勤務しながら自社製品に乗ってラリーに出場する場合や、フリーランスで大会に出場する選手まで、環境はさまざまです。体力だけでなく、クラッシュなどを想定した首や筋力のトレーニングが必要となります。車が好きで、精神力があり、自分の限界にチャレンジしたいという意欲がある人に向いている仕事でしょう
社団法人 日本自動車連盟
カーレーサーとは、国内外で開催されるレースにドライバーとして出場し、タイムとスピードを競う仕事です。「レース」とは、専用のサーキットと呼ばれるコースの中で競い合う競技を指します。代表的なレースとしては、F1やフォーミュラニッポンが挙げられます。
カーレーサーはレーシングチームと契約してこれらのレースで仕事を行います。レースに向けたトレーニング、体調管理を行い、メカニックなどの関係スタッフと連携してレースに臨みます。
レース中は時速300キロを超えることもあり、常に危険が伴うスポーツですが、世界的な人気が高いスポーツであり、憧れる人が多い仕事のひとつといえます。
まず国内でカーレーサーになるには、18歳以上で自動車の普通免許を取得し、その後、JAF（社団法人 日本自動車連盟）の競技者ライセンスを取得するのが一般的です。競技者ライセンスにはA級とB級があります。まずはサーキットでの練習に必要な国内B級ライセンスを取得し、国内競技会に参加することで、国内A級ライセンス取得のための講習の受講資格が得られます。国内A級ライセンスを取得すると、ようやくレースに出場できるようになります。
国内でカーレーサーとなった後は、運転技術を磨き、実績を挙げることで国際レースへの足がかりがつかめます。
国際ライセンスの取得に関しては、講習会などはなく、レースの出場回数や実績次第で取得可能になります。
この仕事は実力がものをいう世界ですので、活躍できるカーレーサーは一握りとなります。資質としては、負けん気が強く、強い精神力や集中力がある方、目標のための努力を惜しまない方に向いている仕事です。
社団法人 日本自動車連盟
テストドライバーとは、車やタイヤの開発や性能テストなどのために車を運転し、各種データを収集する人のことを指します。
主に自動車やタイヤメーカーに所属し、発売前の試作品などを使い、様々な環境で車を運転します。耐久性や走行性など必要な内容についてチェックし、レポートを作成します。テストドライバーが運転する車両は、小型車から大型車、特殊車両までさまざまです。
テストドライバーは、車やタイヤの細かい動きを感じとり、それらを言葉で的確に伝えることが求められます。機密保持の観点から、メーカー内で適任者を見つけてテストドライバーとなるケースがあるようです。
テストドライバーになるには、自動車やタイヤメーカーに入社するのが一般的です。テストドライバーとしての募集は少ないため、入社後に希望を出して職に就くことが多いといわれています。その場合には会社が必要とする車両の運転免許を持っていることが重要です。
テストドライバーは同じ操作を何度も試すこともあり、ドライビングテクニックと運動神経が必要となります。レース経験者は有利といえるでしょう。またレポートを書くにあたって車に関する知識が求められますので、整備士の資格を持っていると役に立つでしょう。
車が好きで、開発に携わりたいという人にはピッタリの仕事です。
一般社団法人日本自動車工業会
除雪機械オペレーターとは、降雪量が多い地域で、除雪機械を使って除雪作業を行う人を指します。冬の時期に、重機を使い、道路を中心に除雪します。また融雪剤の散布も行います。出動状況は、雪の状況に応じて異なりますが、住民の安全を確保するため、日夜作業に明け暮れる仕事です。
仕事先としては、土木会社や建設会社となります。除雪は基本的に冬のみの作業になるため、通常は土木作業や工事現場での重機オペレーションを行い、必要に応じて除雪作業に従事することになります。
雪が降るエリアで必要とされる仕事ですので、東北や甲信越、北陸エリア、北海道など雪が多く降る地域、特に豪雪地帯と呼ばれるところで需要がある仕事です。
除雪機械オペレーターになるには、大型特殊自動車免許や車両系建設機械運転技能者資格が必要です。多くの自治体では冬の時期に臨時の除雪オペレーターを募集します。
自然を相手にする仕事ですので、状況に応じた出動が求められます。特に大雪の場合は住民の生活に影響が出るため、すぐに出勤し、作業を行う場合もあります。仕事が不定期で安定しないため、一般的には工事会社などに勤務しながら、必要に応じて除雪作業に従事することになります。
日によって急に出動する必要があるなど業務はハードですが、豪雪地帯で暮らす人々にはなくてはならない重要な仕事です。
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