塾・予備校や習い事教室に関する仕事内容を紹介

学習塾・進学塾・予備校などの教師の総称を塾講師といいます。「じゅくこう」などと呼ばれることもある職業です。これまでの受験経験や学習ノウハウを活かして、受け持ったクラスの生徒の学力を上げるのが仕事です。学校の教師の場合は教職免許状の取得が必要ですが、塾講師の場合、資格は特に必要ありません。ただし教職免許状を持つ人が優遇される場合もあります。時給相場は1000～2000円と他の仕事に比べると高いのも特徴です。

学習塾や予備校に応募して面接するのが一般的で、教員免許などの資格は不要です。ただし生徒達と直接関わるという事で、コミュニケーション能力が高い人材である事が必要となります。人に物を教えるのが好きな事、分かりやすい授業を行える事も重要です。生徒達の授業修得能力にもかなりレベル差があるため、忍耐強くそれぞれの生徒の能力を引き出すような根気のある人が求められます。

社団法人全国学習塾協会

小学生から高校生に対し、マンツーマンで生徒の家庭で勉強を教えるのが家庭教師です。「かてきょう」などと呼ばれる場合もあります。具体的には学習塾などと同様に、学校の授業の不足を補ったり、受験勉強を指導して志望校に合格させたりするために、生徒の学力を上げるのが仕事です。教員免許などの資格は不要で、大学生や社会人が学業や本業の傍らにアルバイトで行なう場合や、職業として専業（プロ家庭教師）の場合もあります。マンツーマンで教えるだけに、塾講師よりも給与相場は高いのが特長です。

いわゆる家庭教師センターと呼ばれる法人の派遣会社が主体であり、日本においてはこの法人派遣会社が家庭教師を仲介、または派遣することが主流となっています。多くの場合、これらの派遣業者の求人に応募して面接し登録するか、または大学の掲示板やインターネット等で個人契約して仕事を行います。

家庭教師派遣業協同組合

そろばん塾講師の仕事は、そろばんを用いた計算（珠算）を指導することです。コンピュータの普及によって暗算能力の低下が懸念されている現在では、珠算教育の重要性が高まっています。集団で指導する形態もあれば、マンツーマンで指導する形態もあります。また都道府県ごとに実施される指導講習会があり、単位取得により珠算教育士の免許が交付されます。

日本珠算連盟で認定する優良塾が全国に約1000ヶ所あるので、これらに応募して面接を受け、仕事に就くのが一般的です。また日本珠算連盟のホームページでも求人を見つけられます。 資格は不要ですが、珠算が教えられる程度の技能は必要です。少なくとも2級以上は必要と言われており、さらに珠算教育士を持っていれば優遇されます。

日本珠算連盟

各種試験を受験する者に対し、前もって知識や情報を提供するのが予備校講師の仕事となります。各種試験の合格を目指す生徒に、専門の知識、技能を指導するだけでなく、授業カリキュラムの作成や、予備校の広報活動など予備校運営に関係する業務に携わることもあります。生徒の大半は既に就職している場合や、学生が多いため、夕方～夜間の時間帯に授業を実施するケースが多いです。予備校も各種試験に応じて多数存在します。司法試験予備校、受験（進学）予備校、公務員試験予備校などが一般的に「予備校」と認知されています。その他、特定の会社・職種の採用試験（アナウンサー、客室乗務員、パイロット、気象予報士、医師国家試験など）に対応した予備校も存在します。

予備校講師になるには、各種予備校で独自の採用試験を受験し、それぞれの専門科目の筆記試験と授業の実技検定に合格後、講師としての採用が決まります。年間で契約する場合が多く、ほかにも仕事を持ちながら副業として予備校講師を行う人も多数存在します。収入は講師の人気や経験年数によって、人それぞれです。全国的に知名度のある有名講師ともなると、タレントのような人気を持ち、参考書や問題集を多数執筆するなどして高収入を得ているケースもあります。また、予備校で資格を取った後に通っていた予備校で講師として採用され、講師になる人もいます。

全国予備校協議会

塾経営者とは、学習塾を経営する人を指します。
塾というと講師のイメージが強いですが、授業は専任の講師に任せて経営面のみを見る塾経営者も多く存在します。
塾経営者の役割は、組織の統括のほか、必要に応じて講師の採用やシフト管理、集客など裏方の業務全般に携ります。正社員やアルバイトなどの講師を束ね、問題があれば解決に当たります。
少子高齢化により、市場は減少傾向と言われていますが、個別指導については成長率が上がっていたり、一人当たりの教育費用の増加など、経営手法によってチャンスがある業界といえるでしょう。

塾経営者になるには、個人で独立開業する場合とフランチャイズで開業する場合があります。学習塾業界には多くのフランチャイズが存在しますので、塾の仕事自体が初めてであったり、経営に不安がある場合は、調べてみるとよいでしょう。学校では、経営学やマーケティングなどを学んでおくと仕事をする上で役立ちます。また塾の運営を知るために大手塾などに入社し、実務経験を積むのもよいでしょう。
子どもたちの学習をサポートするという大きな役割を持っているので、長期的に経営が行えるよう、綿密に計画を立てて起業する必要があります。教育を通して人の役に立ちたいと考え、独立心の強い人に向いた仕事です。

全国学習塾協会

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