バイトをすぐ辞めることはできる?少しでも円満に退職する4つのコツとは
「バイトをすぐ辞めることはできるの?」と思うことはありませんか?結論、バイトは職場の責任者の合意があればすぐに辞めることが可能です。
本記事では、バイトの退職理由を伝えるときに役立つ例文や、円満退職するためのコツなどを紹介します。
トラブルを避けてスムーズに辞めるためにも、ぜひご一読ください。
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【目次】
1. 職場の合意があればバイトをすぐ辞められる
2. 【理由別】バイトをすぐ辞めるときの例文5選
3. バイトをすぐに辞める前に確認すべき3つのポイント
4. すぐに辞めたいときに少しでも円満に退職する4つのコツ
5. バイトをすぐ辞めるときによくあるQ&A
6. まとめ
職場の合意があればバイトをすぐ辞められる
前述のとおり、バイトは雇用主である職場の責任者と合意があれば、すぐに退職できます。
注意が必要なのは、「労働条件通知書」や「雇用契約書」に、退職を申し出る時期が定められているケースです。
「退職は1ヵ月前に申し出る」などとルールが決まっているので、事前の確認が必要です。一方、民法では、退職を希望する日の2週間前までに申し出れば、退職が認められます。
(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
また、2019年にディップ総合研究所がおこなった調査によると、就業開始から1ヵ月未満で退職したアルバイト・パート経験者は全体の7.2%でした。
出典:ディップ総合研究所
上記のように、バイトを短期間で辞める人は一定数います。そのため「こんな短期間で辞めるなんて情けない」と必要以上に悩むことはありません。
まずは職場のルールを確認し、バイトを辞めたい意志を職場へ伝えてみましょう。
【理由別】バイトをすぐ辞めるときの例文5選
バイトをすぐ辞めるときに役立つ例文を、下記の5つ紹介します。
1.人間関係がうまくいかなかった場合
2.待遇・条件に納得できなかった場合
3.仕事内容が合わなかった場合
4.体調を崩した場合
5.家庭の事情がある場合
では、1つずつ見ていきましょう。
例文1.人間関係がうまくいかなかった場合
<例文>
学業(生活)に必要な資金をバイトで確保したいと考えておりましたが、両立が難しくなってしまいました。
誠に勝手ながら、◯月◯日を目安に退職させていただけないでしょうか。
人間関係が原因の場合は、学業や家庭の事情などを理由として伝えることが無難です。人間関係の悩みは、とてもデリケートな問題です。
人によって考え方が異なるため、ありのままを伝えることで、スタッフ同士でさらなるもめごとが起きることも考えられます。
職場に新たなトラブルを起こさないためにも、本音は心のなかにしまっておくことをおすすめします。
例文2.待遇・条件に納得できなかった場合
<例文>
シフトが自分の生活スタイルと合わず、学業(家庭)に支障が出てしまいました。シフトの調整は難しいとうかがったので、◯月◯日を目安に退職させていただけないでしょうか。
待遇・条件に納得できなかった場合は、クレームとしてではなく1人の意見として理由を伝えてみましょう。
待遇が改善され、バイトを続けられることがあるからです。ただ、職場によっては改善が難しいこともあります。
- 一度相談したのに、改善されなかった
- 他のスタッフも、同じ悩みで長期間ガマンを続けている
上記のように、明らかに改善が見込めない状況であれば、学業や家庭の事情など他の理由を伝えてみましょう。
例文3.仕事内容が合わなかった場合
<例文>
他にやりたい仕事ができたため、勝手なお願いで恐縮ですが、◯月◯日を目安に退職させていただけませんか?
仕事内容が合わなかった場合は、不満ではなく前向きな理由を伝えてみましょう。
ありのままを伝えると、「担当業務を変えたら続けてくれるのかな?」と、引き止められることがあるからです。
辞める理由がその人の今後を応援したくなるような内容なら、受け入れてもらいやすくなります。
身勝手な主張にならない配慮として、できるだけ謝罪の言葉を添えて理由を伝えましょう。
例文4.体調を崩した場合
<例文>
病院で診察を受けたところ、数ヵ月ほど休養する必要があると伝えられました。突然で申し訳ございませんが、〇月◯日くらいまでに退職させてください。
体調を崩してしまったときは、正直に打ち明けることをおすすめします。ガマンして仕事を続けてしまうと体調が悪化し、回復に時間がかかることもあるからです。
できれば、医師から伝えられた言葉も添えられると理想的です。職場の責任者やスタッフが納得できるため、理解してもらいやすくなります。
ただ、プライベートなことなので、あくまで可能な範囲で伝えられれば大丈夫です。
例文5.家庭の事情がある場合
<例文>
同居している祖母の介護が必要になり、シフトどおりに出勤することが難しくなりました。ご迷惑をおかけしないためにも、〇月末で退職させていただけないでしょうか。
親族の介護や引っ越しなど、家庭の事情ですぐに辞めたい場合は、できるだけ正直に伝えましょう。
致し方ない事情のため、引き止められる可能性が低くなります。 もし詳しい事情を明かしたくない場合は、詳細に伝える必要はありません。
詳しい事情を聞かれたら「家庭のことなので、ご理解いただけますと幸いです」と、やんわりと伝えてみましょう。
バイトをすぐに辞める前に確認すべき3つのポイント
バイトをすぐに辞める前に確認すべきポイントは、下記の3点です。
1.辞めたい理由を明確にし、自分で改善できないか考える
2.シフトや担当業務を変更できないか店長へ相談する
3.他の支店へ移動できないか確認する
まずは辞めたい理由を洗い出し、自分で解決できないか考えてみましょう。理由によって、自分で改善できるケースがあります。
例えば、先輩や同期に打ち明ければ、同じ悩みを解決した体験談が聞けるかもしれません。
また、店長へ相談することで、働きやすい環境に改善してもらえることもあります。バイトをすぐにでも辞めたいと考えているときは、さまざまな悩みを抱え辛い状況にあると思います。
そんなときだからこそ1人で悩みを抱え込まず、周りの人に相談しながら他に対応できることはないか冷静に考えることも大切です。
なお、すぐにバイトを辞めて後悔しないためのポイントを下記の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
>>バイトを入社1ヶ月で辞めるのはNG?退職で失敗しないための全知識
すぐに辞めたいときに少しでも円満に退職する4つのコツ
バイトを辞めるときは、誰しも「できるだけトラブルは避けたい」と思うものです。ここで、少しでも円満に退職するコツを4つ紹介します。
1.退職の理由を明確にしておく
2.退職の意志はできるだけ早めに責任者へ伝える
3.退職までに必要な対応を確認する
4.引き止められたときの対応を考えておく
順番に見ていきましょう。
コツ1.退職の理由を明確にしておく
1つ目は、退職の理由をはっきりさせておくことです。
「なんとなく嫌だから」のように理由が曖昧だと、相手が納得できず受け入れてもらえない恐れがあります。
また、自分のなかで理由を明確にできていなければ、引き止められてもきっぱりと断れません。
バイト先と自分の両者が納得できるよう、退職理由を考えておきましょう。
コツ2.退職の意志はできるだけ早めに責任者へ伝える
退職の意志は、できるだけ早めに店長や上司などの責任者へ伝えることがおすすめです。
店舗側が代わりの人員を採用したり、業務の引き継ぎをしたりする時間を確保できるからです。
体調不良や家庭の事情などの場合、前もって伝えられないことがあるかもしれません。ですが、できれば退職の1ヵ月前には責任者に伝えられることがベターです。
もし直接伝える時間を確保できないときは、電話やメールで退職の意志があることをあらかじめ伝えておくのも1つの方法です。
間接的に上司や店長に伝わると心象が悪くなってしまうので、なるべく自分で伝えられるよう努力しましょう。
コツ3.退職までに必要な対応を確認する
3つ目のコツは、退職するまでに必要な対応を確認しておくことです。やるべきことを終えてから退職できれば、残ったスタッフの業務に支障が出にくくなります。
<退職までに必要な対応の例>
●担当していた業務の引き継ぎ
●備品の返却
●私物の持ち帰り
備品はバイト先の所有物なので、必ず返却しましょう。返却すべき備品には、以下の例があります。
<返却する備品の例>
●制服
●ネームプレート・IDカード
●健康保険被保険者証
制服はクリーニング費用の負担を求められることもあるので、返却方法の確認が必要です。また、私物の靴や筆記用具などがロッカーにある場合は、忘れずに持ち帰りましょう。
コツ4.引き止められたときの対応を考えておく
引き止められたときの対応を考えておくことも、円満退職するコツの1つです。あらかじめ話す内容を準備しておけば、はっきりとした態度で対応ができます。
ちなみに、引き止めに応じなくても問題はありません。
前述のとおり、退職を申し入れてから2週間が経っていれば、民法上で退職が認められているからです。
もし、あまりにも理不尽に退職を拒否されるときは、以下を検討してみてください。
<退職拒否された場合の対処法>
●(未成年の場合)保護者から責任者へ伝えてもらう
●本社へ辞めたいと連絡する
●最寄りの労働局や労働基準監督署の「総合労働相談コーナー」へ相談する
深刻な状況であるときは、専門家の力を借りることも必要です。
なお、以下の記事では、円満退職したいときの理由の伝え方も紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
>>バイトを円満に退職するベストな方法は?理由別の伝え方の例文を紹介
バイトをすぐ辞めるときによくあるQ&A
ここで、バイトをすぐ辞めたいときによくある質問をまとめました。
1.すぐに辞めても給料は受け取れる?
2.バイトの研修中に辞めてもOK?
3.大学生がバイトをすぐに辞めるのは甘え?
では、それぞれお伝えします。
Q1.すぐに辞めても給料は受け取れる?
受け取れます。期間の長さにかかわらず、労働時間に見合った給料を受け取る権利があるからです。
もし研修が終わっていなくても、ほとんどの場合は給料を請求することが可能です。まずはバイト先に連絡してみましょう。
Q2.バイトの研修中に辞めてもOK?
研修中に辞めることは可能です。民法では、2週間前に申し出れば退職が認められているからです。
下記のように、会社側の事情を理解していることが伝わるよう、切り出してみましょう。
<例文>
研修期間が終わってからではよりご迷惑をおかけしてしまうので、なるべく早くお伝えすべきかと思い、ご連絡しました。
さらに「学業との両立が難しかった」「体調を崩した」などの具体的な理由を添えることで、相手に納得してもらいやすくなります。
Q3.大学生がバイトをすぐに辞めるのは甘え?
一概に甘えとは言い切れません。
もちろん、退職を何度も繰り返すことが褒められるわけではありません。ですが、実際に業務を経験してみないと自分に合うかどうかわからないことはあります。
もし、バイトが原因で食事が喉を通らず眠れない状態なら、心身に深刻な影響をおよぼす前に辞める選択も視野に入れましょう。
まとめ
バイトをすぐに辞めることを考えているのであれば、なるべく早く上司や責任者へ伝えましょう。
退職理由を明確にしてできる限り具体的に伝えることで、納得してもらいやすくなります。
また、自分がバイトを辞めることで店長やスタッフなどの業務が増えることを理解し、感謝の気持ちを忘れないことも大切です。
できる限りの対応をおこない、新しいスタートを切りましょう。
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