【例文】バイトを即日辞めることはできる?理由や円満退職する4つのコツ
「バイトを今日にでも辞めたい」と思うことはありませんか?責任者の合意を得られれば、即日バイトを辞めることができます。
ですが、合意を得るためには、相手が納得できる説明が必要です。本記事では、バイトを即日辞める意思の伝え方をケース別に紹介します。
少しでも円満に退職するためにも、ぜひ最後までご覧ください。
もしバイトを即日辞めて新しいバイトを探すなら、アルバイト求人サイト「おすすめディスカバイト」がおすすめです。
未経験OKのバイトから高時給の仕事まで、たくさんの求人を掲載しています。きっと理想の職場が見つかるので、下記から求人情報をチェックしてみてください。
【目次】
1. 法律上、バイトは責任者の合意があれば即日辞めることができる
2. バイトを即日辞めるときの理由9選
3. 【ケース別】バイトを即日辞める意思を伝えるときの5つの例文
4. バイトを即日辞めるときに少しでも円満に退職する4つのコツ
5. バイトを即日辞めるときによくあるQ&A
6. まとめ
法律上、バイトは責任者の合意があれば即日辞めることができる
冒頭でお伝えしたとおり、責任者の合意があればバイトを即日辞めることは可能です。民法では、以下のように事情があれば契約が解除できると定めています。
(やむを得ない事由による雇用の解除)
第六百二十八条当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。
ただ、即退職が認められるのは、あくまでやむを得ない事情がある場合です。基本的には、以下のルールを定めています。
- 退職を希望する日の2週間前までに申し出る
- 雇用期間に定めがあれば、即日の退職が認められない
(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
第六百二十七条当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
(期間の定めのある雇用の解除)
第六百二十六条雇用の期間が五年を超え、又はその終期が不確定であるときは、当事者の一方は、五年を経過した後、いつでも契約の解除をすることができる。
2 前項の規定により契約の解除をしようとする者は、それが使用者であるときは三箇月前、労働者であるときは二週間前に、その予告をしなければならない。
いずれの場合も、まずは雇用契約書や労働条件通知書などの確認が必要です。
では、契約を交わしてはじめたバイトを即日辞めたくなるときには、どのような理由があるのでしょうか?
次で、バイトを即日辞めるときによくある理由を紹介します。
バイトを即日辞めるときの理由9選
バイトを即日辞めるときによく挙げられる理由には、下記の9つがあります。
1.病気やケガで働けなくなったから
2.引っ越しをするから
3.介護をすることになったから
4.パワハラ・セクハラなどのハラスメントを受けたから
5.無理なシフトを強要されたから
6.理不尽なペナルティを課せられたから
7.理由の説明がなく給与が支払われないから
8.学業に専念する必要があるから
9.就活が忙しくなったから
人がバイトを辞めたいと考えるときの事情はさまざまです。そのため、基本的には事業者と従業員の間に合意があれば、どのような理由でも即日退職は認められます。
ただ、自分勝手な主張をするだけでは、辞めるために必要な合意を得られません。次で紹介する例文を参考に、バイト先で理解してもらえる伝え方を考えてみましょう。
【ケース別】バイトを即日辞める意思を伝えるときの5つの例文
ここで、バイトを即日辞めるときの例文を5つのケース別に紹介します。
1.病気やケガなどで働けなくなり辞める場合
2.家庭の事情で辞める場合
3.ハラスメントを受けて辞める場合
4.労働条件通知書などと業務や待遇が異なり辞める場合
5.学業や就活などが忙しくて辞める場合
順番に見ていきましょう。
例文1.病気やケガなどで働けなくなり辞める場合
<例文>
体調を崩し医師から長期休養の指示を受けたため、勤務を続けることが困難になりました。申し訳ございませんが、本日でアルバイトを辞めさせていただけないでしょうか。
病気やケガの場合は、可能な範囲で病状を伝えます。病状を伝えることで、相手が状況を理解しやすくなるためです。
ただ、個人の事情なので、無理にすべてを伝える必要はありません。あくまで差し支えない範囲で伝えましょう。
例文2.家庭の事情で辞める場合
<例文>
母の介護が必要になったため、アルバイトを続けることが難しくなりました。大変申し訳ございませんが、本日で退職させていただけないでしょうか。
家庭の事情で辞める場合も、伝えられる範囲で正直に伝えましょう。本人の意思だけでは決められないため、相手に状況が伝われば理解を得やすくなります。
ただ病気やケガと同様にプライベートなことなので、打ち明けにくい事情があれば話せる範囲で伝えましょう。
例文3.ハラスメントを受けて辞める場合
<例文>
お断りしているにもかかわらず、毎日3時間の残業を無報酬で求められ体調を崩しました。これ以上勤務を続けることが難しいため、退職させていただけないでしょうか。
ハラスメントを受けたときは、まずはバイト先に事実を伝えるかどうかを決めましょう。
もし、責任者からハラスメントを受けているのであれば、退職の意思を伝えた後に被害が深刻になる恐れがあります。
自分を守るため「一身上の都合」と伝えるのも1つの選択です。ただパワハラは、事業主が適切な措置をおこなうよう義務付けられています。
泣き寝入りする必要はないので、まずは自分の身を守ることが第一に考え、状況に合わせて専門家へ相談しましょう。
なお、パワハラと判断できる基準や対処法については以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
>>アルバイトでパワハラと判断される基準とは?事例や4つの対処方法を紹介
例文4.労働条件通知書などと業務や待遇が異なり辞める場合
<例文>
先日ご相談したとおり、残業手当の支払いを確認できず、労働条件通知書の約束が守られておりません。今の状態で勤務を続けることが難しいため、本日退職させていただけないでしょうか。
業務や待遇が異なる場合は、バイト先への不満を言っているだけと誤解されないように伝えます。
もしお金に関する問題であれば、給料の振り込み額などをメモし、労働条件通知書と照らし合わせながら違いを説明しましょう。
また、突然切り出すと「なぜ相談しなかったのか?」と質問を受けるケースがあります。少しでも良いので、できるだけ事前に相談してから退職を切り出しましょう。
例文5.学業や就活などが忙しくて辞める場合
<例文>
就職活動と卒業論文で忙しくなり、アルバイトを続けることが厳しくなってしまいました。大変申し訳ございませんが、本日でアルバイトを辞めさせていただけないでしょうか。
学業や就活が理由であれば、状況を正直に打ち明けましょう。
採用担当者は、学生が勉強や就活で両立が難しくなるパターンをあらかじめ想定しています。
正直に状況を話せば、きっと理解してもらえます。ただ、当然のように学業の優先を主張するのはマナー違反です。
即日の退職を考えるほど深刻な状況になる前に、テストが続くことや就活が迫っていることを共有できるとお互いに苦しまずにすみます。
バイトを即日辞めるときに少しでも円満に退職する4つのコツ
バイトを辞めるときは、誰しもできるだけスマートに辞めたいものです。ここで、即日辞めたいときに、少しでも円満に退職する4つのコツを紹介します。
1.辞める意思はできるだけ早く責任者へ直接伝える
2.辞める理由を明確にしておく
3.退職届の提出や引き継ぎなど必要な手続きを確認する
4.お世話になったことに対して感謝の気持ちを伝える
それぞれ解説します。
コツ1.辞める意思はできるだけ早く責任者へ直接伝える
辞める意思は、店長・上司などの責任者へできるだけ早めに伝えましょう。
責任者は、スタッフが退職にともない、シフトの調整や求人の募集をおこなう必要があるからです。
また即日辞めるときは、すでに1ヵ月ほど先までシフトが決まっていると考えられます。自分の代わりに出勤できるスタッフが、すぐに見つかるとは限りません。
バイト先に迷惑をかけないためにも、退職を決めたら早めに責任者へ伝えましょう。
コツ2.辞める理由を明確にしておく
2つ目のコツは、辞める理由を明確にしておくことです。自分のなかで辞める理由がはっきりしていないと、相手に納得してもらえる説明ができません。
- ケガをしたから
- 引っ越すから
- ハラスメントを受けたから
上記のように、まずは自分のなかで理由を明確にします。ただし、明確にした理由を相手にそのまま伝える必要はありません。
あくまで、相手に納得してもらう説明を考えるうちの1つとして、まずは自分の意思を確認しましょう。
コツ3.退職届の提出や引き継ぎなど必要な手続きを確認する
3つ目のコツは、退職にともない発生する手続きを確認しておくことです。必要な手続きが終わっていないまま退職すると、バイト先に迷惑がかかる場合があります。
手続きの例は、以下のとおりです。
- 制服や名札の返却
- 退職届の提出
- 業務内容の引き継ぎ
制服はバイト先の所有物なので、返却ができていないと退職後にバイト先から連絡をもらうケースもあります。
ただ、バイト先によってルールが異なるので、担当者に確認しながら対応を進めましょう。
なお、円満に退職する方法をさらに知りたい場合は、下記で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
>>バイトを円満に退職するベストな方法は?理由別の伝え方の例文を紹介
コツ4.お世話になったことに対して感謝の気持ちを伝える
採用から退職までお世話になったことに対して、感謝の気持ちを伝えることも大切です。勤務期間が短くても、お世話になったことには変わりありません。
店長や上司だけでなく、シフトで一緒になるスタッフにも感謝の気持を伝えましょう。難しく考えず「今までお世話になりました」の一言だけでも大丈夫です。
少しでも円満に退職するために、店長やスタッフへ感謝の気持ちを伝えましょう。
バイトを即日辞めるときによくあるQ&A
ここで、バイトを即日辞めるときによくある質問を紹介します。
Q1.辞める意思をメールやLINEで連絡してもOK?
Q2.退職を引き止められたら断ってもいい?
Q3.勤務期間が短くても給料は受け取れる?
では、それぞれの質問に回答します。
Q1.辞める意思をメールやLINEで連絡してもOK?
メールやLINEで退職を申し出ることは、できるだけ避けましょう。一般的に、退職の意思は責任者へ直接伝えるのがマナーだからです。
即日辞めたいときは言い出しにくいと思いますが、必ずバイト先へ連絡しましょう。
なお、やむを得ずメールやLINEで連絡するときのポイントを下記で解説していますので、ぜひご覧ください。
>>バイトを辞める連絡はLINE(ライン)でOK?円満に退職するコツとは
Q2.退職を引き止められたら断ってもいい?
断っても問題ありませんが、即日の退職は難しいと考えておきましょう。即日辞めるには、バイト先の合意を得る必要があるからです。
ただ冒頭でも紹介した、民法(明治二十九年法律第八十九号)では、退職を希望する日の2週間前までに申し出れば辞められると定められています。
引き止められた場合、即日の退職は難しいものの、2週間後には辞められる可能性があると考えておきましょう。
Q3.勤務期間が短くても給料は受け取れる?
勤務期間にかかわらず給料を受け取る権利はあります。場合によっては、会社への請求も可能です。
ただし、研修期間は労働とみなされなかったり、労働条件通知書に支給の有無が記されていたりする場合もあります。
念のため、勤務開始の際に受け取った契約書を確認しておくと安心です。
まとめ
責任者の合意があれば、バイトを即日辞めることは可能です。
合意を得るためにバイト先に納得してもらえるよう、相手の立場を考えて退職の意思を伝えましょう。
なお、即日バイトを辞めて新しいバイトを探すなら、アルバイト求人サイト「おすすめディスカバイト」がおすすめです。
未経験OKのバイトから高時給の仕事まで、多くの求人を掲載しています。きっと理想の職場が見つかるので、下記から求人情報をチェックしてみてください。