【アンケート調査】経済力はあるが散財しやすいアウトドア派 収入低めでもたんまり貯めこむインドア派
- 調査概要
調査手法:スマートフォンリサーチ 調査地域:全国 調査対象:10~69歳の男女 調査期間:2016年12月16日(金)~1月16日(月) 有効回答数:1568サンプル
年代問わず、自分をインドア型だと考える人が7割以上!
全国の10~60代の男女1568人に聞いたところ、自分を「インドア型」「ややインドア型」だと思う人が全体でほぼ7割近くを占めることが判明しました。
なかでも10代以外のインドア型思考の女性が、同年代の男性の割合を上回りました。(図1)
<図1>特に年代が上がるほど、その差は顕著に。50代以降の女性は専業主婦がほとんどであることや、「女性は家にいるもの」という価値観も大きく影響していると考えられます。
休日でもインドアはダラダラ。いっぽうでアウトドアはちゃっかり稼ぐ!?
インドアVSアウトドア 休日の過ごし方
インドアとアウトドアで顕著な差が出るであろう、休日の過ごし方。それぞれに休日の過ごし方を聞いてみました。(図2・3)
インドア型の人は「一人で好きなこと」に没頭するタイプが多いほか、アウトドア型に比べ、「寝る、だらだらするなど何もしない」人の割合が圧倒的。
いっぽう、アウトドア型の人は「友人・家族・恋人と一緒に過ごす」人が多いようです。
<図2> <図3>ここで年代別(図4)で見たところ、30~50代の働き盛りのアウトドア派で「副業・バイト」(赤)、「勉強・習い事など自分磨きをする」(黄)をする割合が高くなっていたことがわかりました。
<図4>特に【30代のアウトドア派】は顕著。「寝る・ダラダラする」人は、ごく一部のようですね。
インドア派が休日にダラダラ過ごしているいっぽうで、アウトドア派は余力を経済活動に回しているのかもしれません。
月収額ではアウトドア派に軍配。インドア派は低所得者層が厚め。
長引く不況で財布のひもが固くなっていると言われている昨今。果たして、インドア型人間とアウトドア型人間で、収入や貯金の額に差はあるのでしょうか?
ここで、興味深い結果が!(図5)
インドアVSアウトドア 月平均の収入額
<図5>赤で囲った部分(緑~群青)は月収額が【26万円以上】の割合です。アウトドア派が高いですね。
紫で囲った部分(水色~灰)は月収額が【1~15万円】の割合。インドア派の割合がアウトドアより高く、低所得者が多いという結果に。 インドア派は女性に多いことから、専業主婦やパート・アルバイト層の影響もあるのかもしれません。
それでは、年代別で見るとどうでしょう? こちらも先ほどと同じように、働き盛りの30~50代でまとめてみます。(図6)
<図6>インドア派もアウトドア派も、月収額の比率の差が、年代を追うごとに均等になっていくようです。インドア派でも、50代になると月収【46~60万円】(茶)の割合がグッと増えますね。
年齢が高い人ほど、しっかり貯めこんでいるインドア派
月収面ではアウトドア派のほうが若干有利なことがわかりました。では、お金の遣い道はどうでしょう?
まずは毎月の貯金額(図7)をインドア派・アウトドア派の人に聞いてみました。
インドアVSアウトドア 毎月の貯金額
<図7>インドア派・アウトドア派双方とも、毎月貯金する額の比率にそう差はないという結果でした。毎月の貯金額は5万円以下が相場というところでしょうか。 月平均の収入額から見たら仕方のないことなのかも……。
インドア派・アウトドア派の、現在の貯蓄額(図8)についても聞いてみました。
インドアVSアウトドア 現在の貯蓄額
<図8>貯蓄額は、50万円以下(水色・オレンジ)が全体の半分を占め、そのうち水色の【貯蓄額10万円未満】が4割近くを占めています。うーんちょっと切ない。
しかし、ここで年代別で500万円以上の貯蓄額(図9)を見てみると……
<図9>なんと高額の貯蓄額を持つ人数の割合では、40、50代と年齢が高くなるにつれインドア派がアウトドア派に迫り、60代でついにアウトドア派を上回ります。
特に貯蓄額【1000万円以上】だと、50代以上のインドア派(灰・群青)の人数は、全体の44%を占めるという結果に! 将来に向けてコツコツ貯めていくのがインドア派の特徴かもしれませんね。
趣味に遣うお金は、アウトドア型のほうがやや多め
ではインドア型・アウトドア型の人は、レジャーや趣味など、生活費以外のお金を月にどのくらい遣っているのでしょう?(図10)
インドアVSアウトドア 生活費以外に遣うお金はどのくらい?
<図10>【1~5万円】(オレンジ)以上の割合を見ると若干ですが、生活費以外に使う出費が多めなのはアウトドア派の人のほう。 やはり引きこもるよりも、外に行く方がお金を遣いがちなんですね。
とはいえ月収や貯金額を鑑みると、インドア派もアウトドア派も、自由に遣えるお金はそう多くなさそうです。
インドア派は、本音ではアウトドア派に憧れている?
最後にインドア派&アウトドア派の人に、それぞれのイメージ(図11・12)を聞いてみました。
某深夜番組でマツコ・デラックスさん(東京5区のみで生きる超インドア派)がアウトドア派をケチョンケチョンにしたことが一時期ネットで話題になりましたが、実際のところ、みなさんはお互いをどう思っているのでしょう?
<図11> <図12>Career Grooveで調べた結果、どちらもぶっちゃけどうとも思わない人(黄)が多数。ただ、アウトドア型に比べ、インドア型はどうもマイナスイメージがあるのは紛れもない事実のよう。
ではマツコさん率いるインドア派は、アウトドア派のことをどう思っているのでしょうか?(図13)
<図13>具体的な意見は集計できなかったのですが、インドア型の半数近くがアウトドア型の人に対してプラスイメージを持っているよう。
出費も多いけど、友人も多く副収入を求めて働く人も多いアウトドア派。マツコさんも「アウトドアのほうが魅力的(ソース同上)」と述べている通り、内に引きこもりがちなインドア派にとって、活発なアウトドア派の人はまぶしく見えるのかもしれませんね。
まとめ
インドア派・アウトドア派の金銭感覚・経済力調査の結果をお伝えしました。
今回の調査でインドア派は「お金はあまり遣わず(遣う必要がない?)貯金にまわす」傾向にあり、いっぽうアウトドア派は「貯めるよりも遣って、趣味や仕事を充実させる」傾向にあるようでした。
さらに、インドア・アウトドアに関係なく若年層の貯蓄額は低く、また年代に限らず毎月の貯金額も5万円以下という結果でした。
今後のため貯金をするのか、それともスキルアップに遣うのか……。 自分がインドア型なのかアウトドア型なのかで、今後のお金の遣い方を見直すのもよいかもしれませんね。
[作成・編集]「Career Groove」編集担当 真田明日美
- 調査項目
1.あなたの性別は?(SA) 2.あなたの年齢は?(SA) 3.あなたの職業は?(SA) 4.結婚はしていますか? (SA) 5.あなたはどちらのタイプに当てはまりますか?(SA) 6.休日は何をすることが多いですか?もっとも当てはまるものを教えてください。(SA) 7.インドアと聞くとどんなイメージですか?(SA) 8.アウトドアと聞くとどんなイメージですか?(SA) 9.あなたの生活面について教えてください。あなたの【月平均の】【収入額】はいくらですか?(SA) 10.あなたの【毎月の】【貯金額】はどのくらいですか?(SA) 11.あなたの【現在の】【貯金額】はどのくらいですか?(SA) 12.生活費以外のこと(趣味など)に、月平均でいくら遣いますか?(SA)