バイトを無断欠勤してしまった! 名誉挽回のための正しい対処とは
「ヤバい! バイトを無断欠勤してしまった」
うっかり寝坊したり、ほかの用事に気を取られてしまったり、思わぬトラブルに遭遇してしまったり……。さまざまな理由によって、バイトを無断欠勤してしまう人がいるでしょう。気が付いた瞬間、頭が真っ白になってしまうのではないでしょうか。
無断欠勤をして、そのまま連絡をしないとバイト先に迷惑をかけてしまいます。怒られるのが怖くて放置してしまっては、余計に大事になるでしょう。
無断欠勤をしてしまったら、まずは誠意をもって謝罪すること。とにかく信頼回復に努めなければなりません。
この記事では今後も気持ちよく働けるよう、無断欠勤してしまった時の対処方法を紹介します。
うっかり? それとも計画的? 無断欠勤の種類別対処法
バイトを休む時、規定に沿った手続きや連絡をして、バイト先から許可をもらったあとに休めば何も問題はありません。休みが必要なことが事前にわかれば、なるべく早めに伝えて、調整してもらうのがマナー。欠勤の手続きや連絡をせずに休むと、無断欠勤になります。
無断欠勤は働くうえで重大なマナー違反と言っても過言ではありません。これは正社員だけでなく、バイトであっても同様。社会通念上、無断欠勤をすることはタブーであり、許され難いものなのです。
無断欠勤には「うっかり型」と「計画型」の2種類があります。それぞれどのように違うのでしょうか。確認しましょう。
▼「つい、うっかり」無断欠勤なら、気づいた時点で即連絡▼
日々どんなに気をつけていても、「つい、うっかり」欠勤してしまう可能性は誰にでもあるものです。疲れが溜まって寝坊したり、シフトの日時を勘違いしてしまったり、理由はさまざまでしょう。
うっかりとはいえ、「連絡をしない」のであれば、ただの欠勤ではなく無断欠勤をしたことになります。
「悪気はなかった」「気づかなかった」「家族が急に病気になって」「その日はたまたま……」というように、自分ではコントロールできない範囲のアクシデントがあったにせよ、連絡がなかったのであれば、バイト先からは「無断欠勤」とみなされてしまうのです。
出勤予定時刻にバイト先に到着できないことが判明した時点で、きちんと連絡をしましょう。「やむを得ない事情やアクシデントがあって、仕方なく欠勤の連絡が遅くなった」ということを理解してもらえば、「うっかりして無断欠勤」となっても大目に見てもらえる可能性があります。
▼計画的な無断欠勤はバイト先に大迷惑! 事前に休みを申請しよう▼
計画的な無断欠勤とは、あえて連絡をせずに勝手に休むことです。休む理由を根堀葉掘り聞かれたり、お説教されたり、嫌味を言われたりするかもしれないと思うと「休みます」とは言いだしにくくなるもの。
それに加えて、予定していた労働力が抜けてしまうぶん、代打を頼んだり、シフトの調整をしてもらったりすることを考えると「休む」というたった一言の連絡でさえ、気が重い……。
気まずい思いをするくらいだったら、「連絡をせずに休んでしまおう」と思ってしまうかもしれません。
しかし計画的な無断欠勤であっても、バイト先からすれば突然労働力が足りなくなるということ。気まずい思いをしてでも、きちんと事前に休みを申請して、できる限り迷惑をかけないようにすることが働く上での大前提です。
無断欠勤をしたら、誠意をもって謝ることが大事
バイトを無断欠勤してしまったら、大切なのは関係者へ謝罪すること。名誉挽回するためのスタートラインに立つには、まず誠実に謝らなければなりません。
ここでは無断欠勤した際の謝罪で気をつけるポイントや適切な謝罪タイミング、具体的な謝り方を紹介していきます。
▼謝る時は言い訳をしない、嘘をつかない▼
無断欠勤をしてしまったら、第一に言い訳をしないようにしましょう。まずはバイト先の上司や責任者へ謝罪します。無断欠勤をしたことを深く反省し、心から申し訳ないと思っている気持ちを伝えましょう。無断欠勤に至った理由は、謝罪のあとに伝えます。
一番大事なのは「嘘をつかない」ことです。あなたの上司は今までに数多くのバイトと一緒に働いています。そのため、バイトが言いがちな嘘のパターンを熟知している可能性があります。また、一度嘘をつくと、以降もその嘘がバレないよう、矛盾なく話さなくてはなりません。ボロが出るかも、と思いながら働き続けるのはなかなか苦しいものです。
もし寝坊をしてしまったのなら、正直に「寝坊をしました」と伝えましょう。相手から問われるまで、寝坊した理由を口にするべきではありません。相手に「言い訳をしている」と誤解されないよう「心から申し訳ないと思っている」という気持ちで謝罪をするのが大切です。
▼無断欠勤した時の適切な謝罪タイミング▼
無断欠勤を謝罪するタイミングは「自分が無断欠勤をしたことに気がついたその瞬間」がベストです。無断欠勤をしたことが判明したら、一刻も早く電話をかけて、謝りましょう。
ただし、バイト先が忙しい時間帯であれば、逆に迷惑をかけてしまうことも。飲食店のバイトであればランチタイムやディナーの真っ盛りなど、電話を受ける余裕がない時間帯は、無理に責任者へ変わってもらう必要はありません。
電話をしたことだけでも伝言してもらえるよう、電話を受けてくれた人にお願いしましょう。あなたから電話があった、というだけでも安心してくれるはずです。そして責任者が電話に出られるタイミングを見計らって再度電話して謝罪してください。
▼パターン別・例文集▼
■完全に忘れていて無断欠勤した場合の謝罪例
お疲れ様です。バイトの○○です。大変申し訳ありません。本日△時からシフトが入っておりましたが、私の不注意で失念しており出勤できませんでした。ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ありません。今後このようなことがないよう気を引き締めてまいります。
理由は簡潔に添えましょう。言い訳のように聞こえないよう、忘れていたことを正直に述べたほうがよいです。
■わざと無断欠勤したことがバレないようにするための謝罪例
お疲れ様です。バイトの○○です。大変申し訳ありません。本日△時からシフトが入っておりましたが、時間を勘違いしておりました。ご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ない思いです。今後このようなことがないよう気を引き締めてまいります。
無断欠勤に対する謝罪では嘘をつかないことが大事だと述べましたが、その限りではない場合もあります。たとえば、わざと無断欠勤した場合は、正直に「今日は行きたくなかったので、行きませんでした」といわないほうがよいでしょう。自身の誠意のなさ、意識の低さを見せるだけになってしまいます。
とはいえ、「突然の身内の不幸」は厳禁。少し調べればバレてしまう恐れがあります。
この場合、とにかく下手な嘘をつくのはやめましょう。なるべく実際の状況と近しい言い訳をつくり、できる限り大きな嘘にならないような言葉を選びましょう。
▼謝罪のための連絡手段▼
遅い時間に気づき、電話での謝罪は難しいという場合、まずはメールで一報を入れてもよいでしょう。電話で謝る場合とメールで謝る場合、それぞれの注意点を紹介します。
■電話で謝る時は相手の都合を確認する
電話のポイントは、「いまお時間よろしいでしょうか?」と相手が電話をできる状態であるかどうかを確認すること。
そのうえで慌てず、落ち着いて自分の気持ちを言葉に出して伝えましょう。ただ覚えた文面を読み上げるだけでは、相手に誠意が伝わりません。あくまで自分の言葉で考えながら、今回の自分の失敗をどう取り返したいのか、という点を伝えましょう。
■メールには電話で謝罪したかったという点に触れる
- メールで第一報を入れる時の例文
お疲れ様です。バイトの○○です。
本日の欠勤について、メールを差し上げました。
大変申し訳ございません。本日、××時よりシフトが入っておりましたが、時間を勘違いしており、出勤できませんでした。自分の不注意で皆様にご迷惑をおかけしてしまい、心より反省しております。
こういった失敗は今回限りとし、本日おかけしたご迷惑の分も取り返すよう精一杯がんばります。ご迷惑をおかけしたぶんを取り返せるよう、恐縮ではございますが次のチャンスを頂けますと幸いです。
本当はお電話で謝罪させていただきたかったのですが、時刻も遅いため、取り急ぎメールにてご連絡をさせて頂きました。
この度は誠に申し訳ありませんでした。
メールのポイントは理由や謝罪よりも、自分が欠勤したことについてメールを送ったと冒頭で伝えることです。
電話と違ってメールは一方的なコミュニケ―ションになってしまいます。相手が情報を受け取りやすいよう構成を順序立てる必要性があります。そのため謝罪メールにおいても
① シフトに関する連絡であること
② 無断で欠勤したことについての謝罪
③ 今後について
の順番で文章を組み立てるべきです。
また、本当は電話で連絡をしたかった、という思いを伝えるのも重要です。メールでの謝罪は相手に淡泊な印象を与え、ともすれば手を抜いて謝罪していると感じさせる恐れがあるからです。
無断欠勤のあとが居づらい……、 名誉挽回できる信頼回復方法
無断欠勤をしてしまうと、どうしてもバイト先には居づらい気分になってしまいます。無断欠勤をしてしまった自分を周りがどう見ているのか気になるでしょう。
仮に上司や同僚が気にしていない様子でも、罪悪感を覚え、バイトが苦痛になってしまうかもしれません。自分の心にどうやって折り合いをつければ良いのでしょうか。
▼無心で仕事へ打ち込む▼
一番よい方法は、周りの目が気にならなくなるほど仕事に打ち込むことです。
今の職場にこのままいたいと思っているのであれば、信頼を回復するしかありません。そのためには行動や、態度で示しましょう。
誰もやりたがらない仕事に手をあげたり、普段は手の回らない部分に率先して取り組んでみたり、これまでとは違う様子を見せれば、あなたの反省した気持ちは伝わります。
●誠実なコミュニケーションを心がけ、努力している様子を見せる
●時間を守り、できれば出勤の10分前には職場についている
●自分から仕事を見つけ、職場のためになるよう積極的に動く
この3つを実践し続ければ、短期間でもあなたの信頼は回復するでしょう。
▼上司の言うことをよく聞く▼
上司がして欲しいと思っている仕事に、積極的に取り組みましょう。とはいえ、単なる「ごますり」になるようでは逆効果。自分がこの職場の役に立ちたいから、上司の望みを察知して動いている、という意思で働きましょう。
●手が空いたら「何かお手伝いできることないですか」と声をかける
●上司が自分の仕事に集中できるよう他の雑務を引き受ける
●何か発見があれば、上司に雑談ベースで伝え、自分なりの提案をしてみる
こういった心がけによって、あなたが職場に必要不可欠な人材であるとアピールでき、名誉挽回につながります。無断欠勤してしまったことへのお詫びの気持ちをこめて、役に立つ存在になることを目指しましょう。
無断欠勤をしてしまった原因を振り返り、対処法を割り出す
意図的に無断欠勤をしし、反省したい気持ちはあっても「なぜ休んでしまったのか」わからず、モヤモヤすることもあるでしょう。放っておけば繰り返してしまうかもしれません。
他人にかけてしまった迷惑に対しては謝罪が必要ですが、休んでしまったことに対してただ自分を責めるのは意味がありません。もしかすると、自分がバイトに対して前向きでないことの表れかもしれないのです。無断欠勤をした理由をしっかり振り返って、自分の気持ちを紐解いていきましょう。
▼わかっているのに体が動かない……、それは辞めたい合図かも▼
「バイトへ行かなくては」とわかっているのに体が動かず、連絡も入れる気が起きないまま時間を過ごしてしまった場合、あなたはバイトを辞めたいのかもしれません。
無責任に仕事を放り出すのは褒められたことではありません。むしろ、後ろ向きな気持ちで続けるのであればバイトを辞めるなり、変えるなりの判断をしたほうがよい場合もあります。
自分は現在のバイトを辞めるべきなのか、続けるべきなのか。迷ってしまう人は自分の気持ちを丁寧に振り返ってみましょう。
① まずは辞めたい理由を自己分析
まずは自分が現在のバイトを辞めたい理由を書き出してみましょう。小さなものでも構いません。たとえば、以下のような理由が多いのではないでしょうか。
・人間関係で悩んでいる
・給料が少ない
・仕事内容が楽しくない
・職場で正当に評価されていないと思う
・職場の雰囲気が自分に合わない
自分が悪いと感じるような理由でも、ためらわず書き出してみましょう。自分が何に対して嫌だと思っているのか把握すれば、無断欠勤につながってしまった原因がわかります。
② 次にバイトを変えるか自分を変える対処法を考える
次にバイトを嫌だと思っている理由が、バイトを変えれば改善されるのか、それとも自分を変えなければ改善しないのか、どちらかに振り分けていきましょう。
上でまとめた辞めたい理由を「バイト先を変更すべき要素」と「自分を変えるべき要素」に分けて展開してください。書き方は以下のようにしましょう。
- 【例】
バイト先を変更すべき要素
・給料が少ない
・仕事内容が楽しくない
・職場の雰囲気が自分に合わない
自分を変えるべき要素
・人間関係で悩んでいる
・職場で正当に評価されていないと思う
自分を変えれば解決できるのであれば、そのために努力をしたほうがよいかもしれません。一方で、職場を変えないと解決できない不満もあることでしょう。
自分の心に溜まっている不満やストレスが、目に見える形でわかれば、今後の指針も立てやすくなります。「バイトに行きたくないし、連絡もしたくない」という気持ちで無断欠勤をしてしまったら、それがなぜなのか、自分の本音を知って対策を考えましょう。
さいごに
バイトで無断欠勤をしてしまった理由と対処法についてお伝えしました。
無断欠勤はあなたの評価に響きます。その後の対処法によっては、人間性を疑われるほどの大事につながります。
バイトを続けたいと思うのであれば、とにかく必要なのは誠意です。うしろめたい気持ちから逃げたくなるかもしれませんが、連絡や謝罪を引き伸ばすほど、自分に対する評価は下がっていきます。
ただ謝罪をすればいいわけではなく、そのあとの行動も重要。信頼回復のために、仕事へ積極的に取り組み、周囲の人間とコミュニケーションをとりましょう。
無断欠勤は決して褒められたものではありませんが、自分が変わるチャンスにもなります。どうしても前向きになれない場合は、バイトを辞める判断も視野に入れましょう。しかし失敗のたびに逃げるのではなく、今の環境で頑張る方法を考えたほうが結果的に成長できるかもしれません。
無断欠勤をしても誠実に反省すれば、その気持ちは相手に伝わります。心から謝罪したあとは、自分の成長機会として前向きにとらえましょう。
考え抜いたうえで「バイトを辞める」と判断した場合も、最後まで今のバイト先に誠意を尽くすことが大切です。バイトを無断で辞めた時のリスクについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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