バイト応募の電話のかけ方を紹介! 募集してない店へのセリフ例も
「バイトの応募電話のかけ方がわからない……」と検索したそこのあなた! この記事を読んで不安を解消しませんか?
社会人にとっては必須ともいえる電話のマナー。熟知していればバイト応募の電話をかけた際に礼儀正しい印象を与えられるでしょう。反対にマナーをわきまえずに電話すると、門前払いになる可能性も……。とはいえ、仕事経験が少ない高校生や大学生にとっては、ハードルが高く感じるかもしれません。
この記事では、バイト応募する際の正しい電話のかけ方を紹介。読み終わるころには、何を話すか、注意するポイントはどこか、ビジネスマナーをわきまえた話し方など、応募電話の時に必要なマナーがすべてわかります!
そのほか、バイト募集をしていない店や友人に紹介してもらった先へ電話する時のセリフ例もお届け。新たにバイトを始めたい人は、ぜひ参考にしてください。
トーク例付き! 電話でバイト応募する時の会話シミュレーション
「応募先へ電話をかける時は何て言えばいいのかな?」とわからない人は少なくないでしょう。特に、初めてバイトに応募する高校生や大学生は緊張しますよね。
電話でバイト応募する時は、順序よく端的に用件を伝える工夫が欠かせません。以下で紹介するフレーズを参考に、電話での会話をイメージしてみましょう。
▼バイトの応募電話で最初に言うセリフ▼
まずは、バイト応募の電話だとすぐわかるように、かけた目的をわかりやすく伝える必要があります。ダラダラと要領を得ない話し方では、誤解を招く恐れがありますし、先方の時間を余計に奪うことになるからです。
マナーを守りつつ簡潔に用件を伝えるには、以下の順番で話しましょう。
①挨拶
②名前
③求人情報を得た媒体
④バイト応募したい旨
⑤採用担当者につないでほしい旨
ではさっそく、上記を踏まえて具体的なセリフ例を紹介します。店内に貼ってある貼り紙を見てバイト応募した――という想定のセリフ例をみていきましょう。
「お忙しいところ失礼いたします。わたくし○○と申します。そちらのお店にあったアルバイト募集の貼り紙を拝見して連絡いたしました。アルバイトに応募したいのですが、採用担当の××様はいらっしゃいますでしょうか」
このように話すと、短い時間で用件を伝えられます。
この時、電話に出てくれた人が求人に関する問い合わせに対応できるとは限らないので、必ず採用担当者に代わってほしいとお願いしてください。担当者の名前がわからない場合は「採用ご担当者様はいらっしゃいますか」と尋ねましょう。
▼採用担当者とのやり取り例▼
採用担当者に取りついでもらえた時のトーク例をみていきましょう。例文は採用担当者が店長というケースで紹介していきます。
店長:「お電話代わりました、△△店店長の××です」
あなた:「お忙しいところ失礼いたします。わたくし○○と申します。そちらのお店にあったアルバイト募集の貼り紙を拝見して連絡いたしました。今お時間はよろしいでしょうか?」
店長:「はい、大丈夫です」
あなた:「ありがとうございます。アルバイトに応募したいのですが、まだ受け付けておられますか?」
店長:「はい、受け付けております」
店長に取りついでもらえたら、改めて上で紹介した①~④を伝えます。さらに、
⑥都合の確認
⑦応募を受付中か確認
をしてください。
次に面接を申し込みます。リードして話を進める人が先方か自分かによってセリフ例は異なりますが、内容に差はありません。どちらにせよ、電話をかける前に以下の内容をメモしておくとスムーズに話せるでしょう。
⑧面接日時(自分のスケジュールを把握)
⑨面接会場の確認
⑩当日の持ち物を確認
ほかにも聞いておきたい質問があればまとめておきましょう。質問の例は、以下の記事に掲載しています。
こちらもチェック!
■バイトに関する質問をしたい時の電話の仕方
では、応募先の店長との電話のつづきをみていきましょう。
あなた:「ぜひ応募したいのですが、面接を行ってもらえないでしょうか?」
店長:「はい、では都合がよい日はありますか?」
あなた:「はい、平日は16:00以降でしたら何曜日でもかまいません。休日は今週の土曜日以外でしたら伺えます」
店長:「では、あさっての17:00はいかがでしょうか」
あなた:「かしこまりました。◇月◇日◇曜日の17:00ですね。面接会場はそちらのお店でよろしいでしょうか」
店長:「はい、17:00に正面の入り口からお入りください」
あなた:「かしこまりました。持ち物の指定がございましたらお教え願えますか?」
店長:「証明写真付きの履歴書を持ってきてください」
あなた:「証明写真付きの履歴書ですね。承知いたしました」
⑧~⑩の内容は忘れたり間違えたりしては大変です。必ずメモを取りながら、このトーク例のように復唱してください。
面接の約束を取りつけたら、挨拶と礼を述べて電話を終了します。
あなた:「それでは、◇月◇日、17:00に伺いますので、どうぞよろしくお願いいたします」
店長:「こちらこそよろしくお願いします。お待ちしております」
あなた:「本日はお忙しいなかご対応いただき、誠にありがとうございました。それでは失礼いたします」
バイト応募の電話では、基本的に上記のようなやり取りを行います。
また、時には採用担当者からいくつか質問されるケースもあります。尋ねられる内容は「年齢はおいくつですか」「バイトの掛け持ち予定はありますか」といった簡単な質問なので、緊張しなくても大丈夫ですよ!
▼先方の声が聞き取りづらい時のセリフ例▼
面接日や約束の時間を間違えないためにも、聞き取りづらい部分があればもう一度言ってもらうことが大切です。聞き直す際は必ず先に謝罪をし、以下のようなフレーズでお願いしましょう。
「申し訳ございません。お電話が遠いようで、もう一度面接の日時をお伺いしてもよろしいでしょうか」
何度も聞き直しては印象がよくないので、電話をかける時は電波が良好で周囲が静かな場所にしてください。
バイト募集をしていない店への電話のかけ方
ネット上や店内でバイト募集の求人情報を見つけられなくても、「あの店でバイトしたい」という思いが強いなら電話してみましょう!
バイト募集をしていない店に電話をかける時は、以下のようにします。
「お忙しいところ恐れ入ります。わたくし○○(名前)と申します。突然で申し訳ございませんが、ぜひそちらのお店でアルバイトをしたいと思い連絡いたしました。現在アルバイトの募集は行っておりますでしょうか?」
短く用件を話すなかでも、あなたのやる気をアピールできるような一言を添えることがポイントです。「ぜひそちらのお店でアルバイトがしたい」と前向きな気持ちを伝えることで、採用担当者の心を動かせるかもしれません。
では、応募を受け付けてもらえたケースから、つづきのトーク例を紹介していきましょう。
- 受け付けてもらえるケース
店長:「求人は出していませんでしたが、よかったら面接を受けてみますか?」
あなた:「ありがとうございます! ぜひ、お願いいたします」
この時、感謝の言葉を述べる際は1トーン明るく聞こえるように意識するとよいでしょう。「うれしい」という気持ちが伝わり、さらに前向きな印象を与えられるのではないでしょうか。
このあとは、先の章で紹介したように面接日時を決める会話へシフトします。確認しなければならない事項を聞き逃さないようにしてくださいね。
次に、残念ながら応募を受け付けていないケースの返答例を紹介します。
- 受け付けていないケース
店長:「大変申し訳ございません。ただいまアルバイトの募集は行っておりません」
あなた:「承知いたしました。突然の連絡にも関わらずご対応いただき、ありがとうございます。また機会がありましたら、なにとぞよろしくお願い申し上げます。失礼いたします」
応募を受け付けていないといって、暗い声になったり失礼な態度を取ったりしないよう気をつけてください。今回は縁がなかったとしても、いつかチャンスが巡ってくるかもしれないからです。仕事中に応対してくれた担当者に感謝し、最後まで丁寧に話しましょう。
友人に紹介してもらったバイト先へ応募電話をかける際のセリフ例
高校生や大学生なら、友人に紹介してもらったバイトへ応募するケースも珍しくありません。こういった時に注意しなければならないことは、友人が働いているバイト先だからといって任せきりにしないこと。きちんと自分で応募の連絡を入れなければなりません。友人を介して面接の日程決めをするのは時間がかかりますし、余計に手をわずらわせてしまします。
さらに、気を引き締めて電話しないとバイト先での友人の評判が下がってしまう恐れもあります。しっかりとマナーをわきまえて話すことを心がけてくださいね。
紹介してもらった応募先へ電話する時のセリフ例は以下の通りです。
「お忙しいところ失礼いたします。わたくし○○(名前)と申します。そちらでアルバイトをしている◇◇さんの紹介で連絡いたしました。アルバイトの応募についてお話したいのですが、ご担当の△△様はいらっしゃいますでしょうか?」
店長や担当者に電話がつながれば、先に解説した「採用担当者とのやり取り例」を参考に、話を進めてください。
敬語に慣れていない高校生・大学生必見! 電話での正しい言葉づかい
高校生や大学生は働いた経験が少なく、電話マナーがわからない人は少なくありません。ビジネス敬語に慣れていない人も、次のフレーズを押さえておくとマナーをわきまえた話し方ができますよ!
▼忙しいことを前提としたセリフを使おう▼
電話がつながりやすい時間を見計らってかけたとしても、忙しいことを前提とした言葉を入れるのがビジネスマナーです。以下のセリフは必ず使ってください。
■電話で最初に言うセリフ
「お忙しいところ恐れいります」
■本題へ入る前に言うセリフ
「ただいまお時間はよろしいでしょうか」
2回目の電話からは最初に言うセリフを「お世話になっております」に変えても問題ありません。「もしもし」とは言わないのでご注意を。
▼よくある敬語の間違いに気をつける▼
気を抜くとふだんの言葉づかいが出てしまうこともあるでしょう。失礼がないよう、以下を参考に正しいビジネス敬語を意識してください。
●「もしもし」
→「お世話になっております」「お忙しいところ恐れいります」
●うん
→「はい」「ええ」
●バイト
→「アルバイト」
●オレ、アタシ
→「僕」「私(わたくし)」
●了解しました、わかりました
→「かしこまりました」「承知いたしました」
●(謝罪する時の)すみません
→「申し訳ございません」
●(謝罪の意味でない)すみません
→「恐れいります」「恐縮です」
●○○様はいますか
→「○○様はいらっしゃいますでしょうか」「○○様はお見えになられますか」
●聞こえません、聞こえづらいです
→「お電話が遠いようです」
●待ってもらってもいいですか
→「少々お待ちいただけますか」「お時間をいただいてもよろしいでしょうか」
●できません
→「いたしかねます」「難しいです」
●質問してもいいですか?
→「お伺いしてもよろしいでしょうか?」
●○○様が申されたように
→「○○様がおっしゃられたように」
●聞いてみます
→「確認いたします」
●その店、その会社
→「そちらのお店」「御社」
●もう一度かけ直します
→「改めます」
●大丈夫です
→「問題ございません」
敬語を完璧に覚えるのは難しくても、丁寧に話すことを心がけましょう。
応募電話をかける際はタイミングに要注意! 避けるべき時間帯
応募電話に限らず、バイト先に連絡する際は “電話をかける時間帯” に気をくばらなければなりません。利用客で混雑している時間帯やルーチン業務で慌ただしくしている時に電話すると、迷惑をかけてしまう可能性があります。「こんな時間に電話してくるなんて非常識な人なのでは?」とマイナスイメージを与えるので注意してください。
▼求人情報に受付時間が記載されているかチェックする▼
求人情報によっては、応募の受付時間が記載されている場合があります。該当する時間内に電話すればつながりやすいでしょう。
もし、受付時間外に電話をすると 「非常識」「記載事項によく目を通していない」とマイナス印象を与える可能性があります。求人情報を確認する際は、電話受付時間の有無を必ずチェックしましょう。
受付時間に関する記載がない場合は、応募先の勤務時間や営業時間を参考に電話をします。タイミングとしては、先方の業務が忙しくない時間帯を選ぶ配慮が大切です。
基本的に以下の時間帯に電話することはオススメしません。
×始業や終業時間の直前直後
×昼休憩の時間帯
×21:00以降
上記の時間帯はなるべく電話を避けるのがマナーです。受付時間が記載されていた場合でも避けたほうが無難でしょう。
▼業種によって仕事が忙しくなる時間帯は異なる▼
コンビニと居酒屋では混雑する時間が異なるように、業種ごとで忙しい時間帯は違います。以下に人気があるバイト別で、電話がつながりやすい時間帯を一覧にしてまとめました。ぜひ参考にしてください。
- 比較的電話がつながりやすい時間帯一覧
●コンビニ
10:00~11:00
14:00~17:00
学生や会社員の、通学・通勤時間や昼休みは混雑が予想されます。
●スーパー
10:00~11:00
14:00~15:00
19:00~21:00
昼食や夕食の買い時やタイムセールなどの時間帯が忙しくなるピークタイム。
●レストラン
10:00~11:00
14:00~16:00
ランチタイム、ディナータイムは最も忙しく混雑する時間帯なので避けましょう。
●居酒屋
15:00~18:00
飲み会にあたる時間帯は忙しくなることと、周囲が騒がしいため聞き取りづらくなります。
●オフィス
10:00~12:00
14:00~16:00
始業直後や終業間近はミーティングや取引先との連絡で忙しく、昼休憩時は担当者が出払っている可能性があります。
●アパレルショップ
14:00~16:00
開店直後や閉店間近はスタッフの人数が少なく業務に追われている可能性が高いです。
●カラオケ店
12:00~18:00
午前中や夜間は混雑が予想されます。
ここで挙げた業種以外でバイト応募の電話をかける際は、「何時なら混雑していないか」という配慮を忘れないようにしましょう。予想がつきづらい場合は、客として店へ訪れてみてスタッフの様子を伺い、混雑している時間帯を調べてみるという手もあります。
さいごに
バイト応募の正しい電話のかけ方について紹介しました。いかがでしたか?
先方の忙しさを考慮しながら用件を丁寧に伝えることができれば、「マナーが身についている人」とよい印象を与えられるでしょう。聞き取れなかった時やメモした内容に不安がある場合は、曖昧にせず聞き返すことが重要です。
高校生や大学生といったビジネスマナーに慣れていない人は、この記事で紹介したフレーズや間違えやすい敬語を練習してから電話をかけてください。社会人に相応しい言葉づかいを心がけ、バイト応募の電話で失礼がないように努めましょう!
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